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モータースポーツ

「勝ちつつ吸収できた」角田裕毅が“対照的な2人の相棒”とのシーズンで収穫したもの。「本当に成熟しているなと」「僕が引っ張っていかなきゃ」

谷健生(THE DIGEST編集部)

2024.12.16

今季のチームメイト2人についての質問に答えた角田。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

今季のチームメイト2人についての質問に答えた角田。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 Hondaウエルカムプラザ青山(東京都港区)で12月15日、『Honda Racing 2024 SEASON FINALE』が開催され、F1チームRBで4シーズン目を戦い終えた角田裕毅がメディアへの合同取材に応じ、今季ともに戦った2人のチームメイトについて振り返った。

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 開幕から第18戦シンガポールGPまでともに戦ったダニエル・リカルドに対して、予選で12勝6敗、決勝では9勝8敗(中国GPは両者リタイア)だったが、獲得ポイントでは22対12。一方で、圧倒的な経験値と実績を持つリカルドから学ぶことも多かったという。

「フラストレーションが溜まった時の気持ちのコントロールの部分がリカルド選手は本当に成熟しているなと感じられた部分があった。どんな(フラストレーションが溜まる)セッションがあっても毎回同じトーンだったりフィードバックの細かさで(そのようなドライバーを)あまり見てきてなかったので、すごくリスペクトしてて。あとはドライビング中の無線で、エンジニアはクルマのことを結局一番聞きたくて(自分がよくしてきたような)気持ちの表現は全く要らないので、そういったメリハリをつけることができて、もっと効率良く事が進むようになったかなと思います」

 また、第19戦アメリカGPからリアム・ローソンが加入したことで、自分がチームを引っ張っていくという責任感がリカルドと過ごした時期よりも強くなったという。

「過去の成績とか見てもリカルド選手はチームから信頼されるようなドライバー。お互いに切磋琢磨しあってひとりがダメでもひとりが成績出すみたいな。どちらかというと彼に勝つような、競争してた部分があったんですけど、ローソンはどちらかというと経験も少なくて、特にフィードバックは僕の方がかなりやりやすいですし、どういう風なプロセスでチームが(活動を)行なっていくかというのは僕が分かっているので、僕が引っ張っていかなきゃなっていう責任感が増した。リーダーとしてチームを引っ張っていく能力が一番鍛えられた」

 今季通してのチームメイトとの戦いについて角田は「コンスタントにチームメイトに勝つことができた。そこがターゲットで一番見られるところなので、2人のチームメイトを成績の部分で明らかに(凌駕)できたのは良かった。(リカルドから)学ぶことが多かったので、勝ちつつ吸収できたのは良かったなと思う」と振り返りながらまとめた。

取材・文●谷健生(THE DIGEST編集部)

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