現地時間12月15日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2024-25シーズン後半第1節が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するシル スーザ ヴィム・ペルージャが、ラーナ・ヴェローナとアウェーで対戦。セットカウント3-2(25-19、23-25、25-20、22-25、15-7)で難敵を下し、リーグ12戦全勝を守り抜いた。
【動画】フルセットにもつれ込む激闘... 石川祐希が勝利を引き寄せる活躍! イタリアリーグのレギュラーシーズンは、いよいよプレーオフ進出を左右する後半戦へ突入。首位で折り返したペルージャの武器はなんといってもサーブだ。前半戦終了時の通算エース個人ランクには、24本で個人ランク1位を走るアウトサイドヒッター(OH)ウクライナ代表オレフ・プロツニスキーに続き、ポーランド代表OHカミル・セメニウク、セッターのイタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、オポジット(OP)チュニジア代表ワシム・ベンタラリとハイメ・エレーラが上位にランクイン。全12チームの中で、5選手が二桁をマークしているのはペルージャだけだ。愛称"ブロック・デビル"の通り、ブロックもチーム通算で単独首位。ブレーク数でも324本で1位を誇り、2位トレンティーノに62本差をつける強者ぶりだ。
ヴェローナはコンディション調整の遅れや負傷などで主力が揃わなかった開幕戦の対戦で、ペルージャに完敗を喫したが、直近の3連勝で4位へ浮上。大躍進中のマリ共和国代表OH/OPノーモリ・ケイタは、通算266得点で後続におよそ60点差をつけ、得点ランク首位を独走している。
石川をベンチに留めてこの一戦に臨んだペルージャは、第1セットでケイタのバックアタック2打をOHセメニウクがブロックで阻止。アタック決定率88%をマークしたプロツニスキーの攻撃も光り相手を圧倒して試合を先行する。しかし、第2セットでは、ヴェローナが左膝負傷のOHドノヴァン・ジャヴォロノク(チェコ共和国)と替えて起用したフランチェスコ・サーニ(イタリア)が大当たり。終盤4点のビハインドで石川を1プレーのみ起用した後、プロツニスキーのエース1本を含むサーブで巻き返すも最終局面でミスが続きセットカウント1-1とされた。
3セット目は一進一退の攻防をプロツニスキーの2連続エースで後半に抜け出して奪取したペルージャだったが、第4セットは序盤に誤打が続いた後、ヴェローナの主将、スロベニア代表OHロック・モジッチに次々とアタックを決められて後退する。4点を追う展開で迎えた後半の入り、レセプションで失点を招いたセメニウクに替えて投入された石川は、レフト攻撃2発で奮闘。プロツニスキーのエース1本を含むサーブで3度にわたり相手のセットポイントを阻止するも、逆転に至らずフルセットへ持ち込まれた。
最終セットで開始からコートに立った石川。プロツニスキーの2連続エースで前に出た直後に、ブロックアウトで追加点を挙げると、ネットから離れた2段トスを豪快に叩き込む。タイブレークの戦い方に長けたペルージャは、そこからさらにサーブのギアを上げ4点のリードでコートチェンジ。すると石川も9mラインから魅せる。鋭いサーブで立て続けに相手のレセプションを苦しめて5連続ブレークを呼び込み、チームをマッチポイントへと一気にけん引する。その後、粘るヴェローナに3得点を献上するも、この日のMVP(マン・オブ・ザ・マッチ)プロツニスキーがレフトからストレートへ決勝弾を沈め、ペルージャが後半戦を白星発進。リーグ12戦全勝に連覇を果たしたスーペルコッパと欧州大会のCEVチャンピオンズリーグでの5戦を合わせ、鉄壁の公式戦17連勝目を飾った。
第2セットのワンプレー起用ではボールタッチの機会がなかった石川だが、タフな状況下の第4セット途中から起用されると、求められた役目を完遂。アタックで4得点を記録し、最終セット後半には好調が続くサーブで大量ブレークの起点となった。
『Volleyball TV』でヴェローナのホーム戦を実況担当するジャーナリストのジャンニ・ヴェロネージ氏は試合中に、「ペルージャはどこかでイシカワを使ってくるはず」と度々コメント。その警戒が的中する形となった。また、同チームの主将で司令塔を務めたコスタンティン・アバエフ(ロシア)は試合後、「僕らは良い戦いをしたが白星までは遠かったというのが感想。第5セットのイシカワとプロツニスキーのサーブはマンマ―ミーア(なんてこった!)だった。両選手はとにかく素晴らしく、2人のサーブで勝敗を決められてしまった」と試合を振り返った。
ペルージャは年内残る4試合がすべてホーム開催。次戦のCL4回戦セカンドレグ第1戦(日本時間12月20日午前4時開始予定)で、フランスリーグのサンナゼール・バレーボール アトランティックと対戦する。
構成●THE DIGEST編集部
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ヴェローナはコンディション調整の遅れや負傷などで主力が揃わなかった開幕戦の対戦で、ペルージャに完敗を喫したが、直近の3連勝で4位へ浮上。大躍進中のマリ共和国代表OH/OPノーモリ・ケイタは、通算266得点で後続におよそ60点差をつけ、得点ランク首位を独走している。
石川をベンチに留めてこの一戦に臨んだペルージャは、第1セットでケイタのバックアタック2打をOHセメニウクがブロックで阻止。アタック決定率88%をマークしたプロツニスキーの攻撃も光り相手を圧倒して試合を先行する。しかし、第2セットでは、ヴェローナが左膝負傷のOHドノヴァン・ジャヴォロノク(チェコ共和国)と替えて起用したフランチェスコ・サーニ(イタリア)が大当たり。終盤4点のビハインドで石川を1プレーのみ起用した後、プロツニスキーのエース1本を含むサーブで巻き返すも最終局面でミスが続きセットカウント1-1とされた。
3セット目は一進一退の攻防をプロツニスキーの2連続エースで後半に抜け出して奪取したペルージャだったが、第4セットは序盤に誤打が続いた後、ヴェローナの主将、スロベニア代表OHロック・モジッチに次々とアタックを決められて後退する。4点を追う展開で迎えた後半の入り、レセプションで失点を招いたセメニウクに替えて投入された石川は、レフト攻撃2発で奮闘。プロツニスキーのエース1本を含むサーブで3度にわたり相手のセットポイントを阻止するも、逆転に至らずフルセットへ持ち込まれた。
最終セットで開始からコートに立った石川。プロツニスキーの2連続エースで前に出た直後に、ブロックアウトで追加点を挙げると、ネットから離れた2段トスを豪快に叩き込む。タイブレークの戦い方に長けたペルージャは、そこからさらにサーブのギアを上げ4点のリードでコートチェンジ。すると石川も9mラインから魅せる。鋭いサーブで立て続けに相手のレセプションを苦しめて5連続ブレークを呼び込み、チームをマッチポイントへと一気にけん引する。その後、粘るヴェローナに3得点を献上するも、この日のMVP(マン・オブ・ザ・マッチ)プロツニスキーがレフトからストレートへ決勝弾を沈め、ペルージャが後半戦を白星発進。リーグ12戦全勝に連覇を果たしたスーペルコッパと欧州大会のCEVチャンピオンズリーグでの5戦を合わせ、鉄壁の公式戦17連勝目を飾った。
第2セットのワンプレー起用ではボールタッチの機会がなかった石川だが、タフな状況下の第4セット途中から起用されると、求められた役目を完遂。アタックで4得点を記録し、最終セット後半には好調が続くサーブで大量ブレークの起点となった。
『Volleyball TV』でヴェローナのホーム戦を実況担当するジャーナリストのジャンニ・ヴェロネージ氏は試合中に、「ペルージャはどこかでイシカワを使ってくるはず」と度々コメント。その警戒が的中する形となった。また、同チームの主将で司令塔を務めたコスタンティン・アバエフ(ロシア)は試合後、「僕らは良い戦いをしたが白星までは遠かったというのが感想。第5セットのイシカワとプロツニスキーのサーブはマンマ―ミーア(なんてこった!)だった。両選手はとにかく素晴らしく、2人のサーブで勝敗を決められてしまった」と試合を振り返った。
ペルージャは年内残る4試合がすべてホーム開催。次戦のCL4回戦セカンドレグ第1戦(日本時間12月20日午前4時開始予定)で、フランスリーグのサンナゼール・バレーボール アトランティックと対戦する。
構成●THE DIGEST編集部
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