12月15日、2歳のマイル王を決める朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ、京都・芝1600m)が行なわれ、単勝5番人気のアドマイヤズーム(牡/栗東・友道康夫厩舎)が後続を引き離して圧勝。2着には2番人気のミュージアムマイル(牡/栗東・高柳瑞樹厩舎)が入り、3着には9番人気のランスオブカオス(牡/栗東・奥村豊厩舎)が健闘。1番人気に推されたアルテヴェローチェ(牡/栗東・須貝尚介厩舎)が5着に敗れ、3番人気のトータルクラリティ(牡/栗東・池添学厩舎)が13着に、4番人気のパンジャタワー(牡/栗東・橋口慎介厩舎)が12着にそれぞれ沈んだため、3連単は8万6430円を記録する波乱となった。
キーポイントはペースにあった。小倉2歳ステークス(GⅢ、中京・芝1200m)や、デイリー杯2歳ステークス(GⅡ、京都・芝1600m)を先行して実績を残した馬がいたことから平均ペースで進むと見られていた今年の本レース。しかし、いざ蓋を開けてみると、逃げたダイシンラー(牡/栗東・梅田智之厩舎)に絡んでいく馬はおらず、スタートからの3ハロンが35秒4というスローペースになり、そのあと第3コーナーからの下り坂でも各馬は抑えたままだったために1000mの通過は60秒4と、およそGⅠとは思えないほどの遅いペースのままレースは進んでいった。
そうした流れのなか、アドマイヤズームはロスなく2番手に取り付き、ゲートで後手を踏んだミュージアムマイルもラチ沿いからスルスルと位置を上げて3番手をキープ。両頭とも鞍上としっかり折り合って有利にレースを進めた。
一方で、中団ではペースの遅さに我慢できず、折り合いを欠く馬が少なくなかった。なかでもアルテヴェローチェは、武豊騎手が「スムーズな競馬ができなかった」とコメントしているように、鞍上が盛んに行きたがる馬を抑えるのに腐心し、そのうち徐々に位置を下げてしまう苦しい展開となった。
迎えた直線。手応え十分にコーナーを回ったアドマイヤズームは外目に進路を取りながら先頭に躍り出ると、一気に後続を突き放して独走態勢を築く。その外からミュージアムマイルが脚を伸ばし、さらに後方からランスオブカオスが追撃するが、時すでに遅し。アドマイヤズームは最速の上がり時計(33秒6)を叩き出し、ミュージアムマイルに2馬身半差を付けて優勝。ランスオブカオスもさらに2馬身半差の3着まで追い上げるのが精一杯だった。
キーポイントはペースにあった。小倉2歳ステークス(GⅢ、中京・芝1200m)や、デイリー杯2歳ステークス(GⅡ、京都・芝1600m)を先行して実績を残した馬がいたことから平均ペースで進むと見られていた今年の本レース。しかし、いざ蓋を開けてみると、逃げたダイシンラー(牡/栗東・梅田智之厩舎)に絡んでいく馬はおらず、スタートからの3ハロンが35秒4というスローペースになり、そのあと第3コーナーからの下り坂でも各馬は抑えたままだったために1000mの通過は60秒4と、およそGⅠとは思えないほどの遅いペースのままレースは進んでいった。
そうした流れのなか、アドマイヤズームはロスなく2番手に取り付き、ゲートで後手を踏んだミュージアムマイルもラチ沿いからスルスルと位置を上げて3番手をキープ。両頭とも鞍上としっかり折り合って有利にレースを進めた。
一方で、中団ではペースの遅さに我慢できず、折り合いを欠く馬が少なくなかった。なかでもアルテヴェローチェは、武豊騎手が「スムーズな競馬ができなかった」とコメントしているように、鞍上が盛んに行きたがる馬を抑えるのに腐心し、そのうち徐々に位置を下げてしまう苦しい展開となった。
迎えた直線。手応え十分にコーナーを回ったアドマイヤズームは外目に進路を取りながら先頭に躍り出ると、一気に後続を突き放して独走態勢を築く。その外からミュージアムマイルが脚を伸ばし、さらに後方からランスオブカオスが追撃するが、時すでに遅し。アドマイヤズームは最速の上がり時計(33秒6)を叩き出し、ミュージアムマイルに2馬身半差を付けて優勝。ランスオブカオスもさらに2馬身半差の3着まで追い上げるのが精一杯だった。
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