F1レッドブルは現地12月18日、ドライバーのセルジオ・ペレスの離脱を発表した。母国メキシコを中心に南米や北米に根強いファンを持つ人気者の“勇退”はコース上だけでなく、ビジネス上でもチームに影響を与えるだろうと海外メディアは見込んでいる。
【画像】米女子プロレーサー、リンジー・ブルワーのインスタ投稿を一挙お届け! 地元メディア『EL CEO』は発表前、ペレスのスポンサーが3000万ドル(約47億円)をチームへ投資することで来季もチームに留まり続ける可能性があったとし、レッドブルも新たなスポンサーの獲得にゴーサインを出していたという。
しかし、発表の通りペレスは離脱した。この決断に同メディアは「チームの関係は終了したが、メキシコ人ドライバーをサポートする多くのスポンサーブランドもF1チームのスポンサーシップを離れる可能性がある」と指摘。『Disney』や『Mobil』など10社程度がチームのスポンサーを降りる可能性があると示唆した。
実際にチームはシーズン中にペレスの最大支援者のひとつで、チームのスポンサーでもあるメキシコの通信大手『Telmex』と競合関係である『AT&T』との提携を拡大するなど、ペレスのスポンサーとの決別ともとれる動きを見せていた。
不調ながら資金をチームに持ち込めるベテランではなく、若き才能をチームに迎え入れたレッドブルの判断は、ある意味で実力主義に則ったものとも考えられる。一方で各チームに入る分配金は、コンストラクターズランキングの順位によって金額が決まり、今季は昨季比で30億円減額したとの報道も。成績向上がビジネス的な観点からも重要なことは確かだ。
スポンサーが大量に離れる可能性もあるレッドブルが来季、王座に返り咲くことはあるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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