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格闘技・プロレス

伊澤星花がRENAを過激挑発したワケ。“ジョシカク”を牽引する存在へUFCも視野「日本だと敵がいない。海外の一番強い人とやれば注目してくれる」【RIZIN】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2025.01.03

伊澤はRIZINのリングで15連勝を収めた。写真:永島裕基

伊澤はRIZINのリングで15連勝を収めた。写真:永島裕基

「もう正直、日本では敵がいない――」。 

 2024年12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催された「RIZIN DECADE」の第2部『RIZIN.49』で現RIZIN女子スーパーアトム級王者の伊澤星花が20歳のルシア・アプデルガリム(アルゼンチン)と対戦し、1回2分21秒アームバーで一本勝ちを収め、連勝記録を怒涛の「15」に伸ばし、絶対女王たる実力を満天下に示した。

 圧巻の内容でねじ伏せた。序盤から伊澤はテイクダウンを奪うと、アプデルガリムが上を狙ったところで三角絞め、そして下からパウンドを放つ。さらに腕十字へ素早く移行し、完全に主導権を握る。強引に逃れようとするアブデルガリムに伊澤は再び三角に組み直して肘を当てて、さらに三角十字を極めると、あっという間にタップを奪った。
 
 試合後、マイクを持った女王は年の瀬に来日した対戦相手に敬意を表す言葉を述べたあと、「この場を借りてひとつ。もう泣きません。次、泣いたら引退しようと思います」と茶目っ気たっぷりに宣言。当初対戦予定だったRENAを名指しして、「今日は会場にも来てないようですが、この試合でもっと怖くなってビビッて来ないと思います。格下の相手とやってもしょうがないので、世界と戦いたいと思います」と挑発。リング上で辛辣にRENAを批判した。

 興行のカウントダウン企画が重なり、日付がすでに1月1日の午前0時30分を過ぎた後に女王はインタビュールームに現れた。「もう泣かない」宣言の真意を問われると、「そろそろチャンピオンとして強い姿を見せていきたい。泣くのはやめようと思いました」と明かし、「次の試合とか全然分からないですけど、 自分は世界一になるためにやっている。階級だったり難しいことはあるんですけど、周りを認めさせながら自分が世界一だと証明させていきたい」と滑らかな口調で、伊澤は25年の明確な目標を打ち出した。

 リング上でRENAと決別宣言とも受け取れる過激発言については、「RIZIN運営の方がずっとRENA選手を推してくるので」とチクリ。「自分としては全然レベルが違うと思っているので。そこで足踏みをしている場合じゃない」とRENAとの抗争を終結させ、よりレベルの高い海外の強豪ファイターとの対戦を熱望した。
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