プロレスリング・ノアの日本武道館大会「ABEMA presents NOAH “THE NEW YEAR” 2025」が1月1日に開催され、世界最大の米プロレス団体WWEのスーパースター・中邑真輔が佐々木憂流迦(うるか)とのシングルマッチを完勝し、US王者たる貫禄を見せつけた。
2023年の元日以来、ノアマットに参戦した中邑は昨年11月に変貌を遂げた”ウェイワード・サムライ”として入場。兜を被り、白装束のようなコスチュームを見にまとった中邑の顔は黒いペイントで施され、不気味なビジュアルで憂流迦の対角線上に立った。
中邑は序盤から強烈な打撃を打ち込み、時には顔面に蹴りを見舞うなど憂流迦を翻弄。終盤には黒い毒霧を噴射してかく乱するなど、試合の主導権を握って圧倒した。最後は後頭部にめがけてキンシャサを発射し、正面から再びキンシャサを炸裂させて3カウントを奪った。
まさに王者たる格の違いを見せつけた中邑は、「何にもねえよ。何もございません!」と憂流迦を一蹴。格闘技ジム「和術慧舟會」の”後輩”を一刀両断した。
「十分、恥かいたでしょうよ。木っ端みじんに砕け散った自分自身をどうやってかき集めて、なりたい自分に形作るのか。まあ向かっていくのは憂流迦本人なんで、僕の知ったこっちゃないです」
記者会見では「(憂流迦の)思いの丈を聞けました。ちょっと覚悟が決まったかな。どういう立ち居振る舞いするか楽しみかな」と気持ちを評価していたが、リング上で実際に交わると物足りなさを感じ、憂流迦を酷評した。
「素の自分で来いって言っただろ? 裸で来いってことですよ。外側だけガチガチに固めて。見透かされてんだって。そんなもん客が見たいわけじゃねえんだって。特に俺はかわいい後輩なんて言うわけもねえし。あとはあいつ次第。そういうことです」
2年前の1.1日本武道館、「奇跡の一戦」と称されたグレート・ムタ戦を見てプロレスラーになることを決意した憂流迦に、中邑は毒霧を浴びせた。大いなるドラマを演出したが、「そんなおいしい物語があるにも関わらず、見てくればっかり」とため息交じりに漏らすと、「持っているんだろうよ、UFCまで行って減量の苦しみから地獄の淵から帰ってきて戦い続ける。そういうとこあるんじゃないのか? 何だよ今のは。中邑がなんやかんや言って、優しい後輩にアドバイス送るんじゃないの? 甘いわ!甘い。自分で見つけろよ! それが優しさです」と、厳しい言葉を浴びせて突き放した。
中邑は最後まで、憂流迦への感情は「何もないですね」とバッサリ。「さっきも言ったように、あいつのためになることは一言も発するつもりはございません。粉々の恥ずかしい自分の欠片をかき集めて作ってみろよ。だからプロレス界入ってきたんでしょうよ」と言うと、「プロレスっていう不思議な世界は、いろんなところに自由が詰まってるんですよ。自分のなりたい自分にもなれる。だけど、今すぐじゃない。そこに必要なものがたくさんある。一筋縄ではいかないでしょうけど。時間もかかる。だけど憂流迦は(年齢が)35なんで時間が進む。ダメなものはダメ。そういうことでしょうよ」と、レスラーとしての価値を求めた。
中邑は最後、元日の日本武道館で試合ができることは「日本男児として誉れ高いこと」と誇りに感じており、「今はアメリカで孤軍奮闘、どうにかこうにかもがき苦しみ、生きながらえてる自分にとっては、このうえない誉れ、救いでございます」と言い残し、バックヤードを後にした。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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2023年の元日以来、ノアマットに参戦した中邑は昨年11月に変貌を遂げた”ウェイワード・サムライ”として入場。兜を被り、白装束のようなコスチュームを見にまとった中邑の顔は黒いペイントで施され、不気味なビジュアルで憂流迦の対角線上に立った。
中邑は序盤から強烈な打撃を打ち込み、時には顔面に蹴りを見舞うなど憂流迦を翻弄。終盤には黒い毒霧を噴射してかく乱するなど、試合の主導権を握って圧倒した。最後は後頭部にめがけてキンシャサを発射し、正面から再びキンシャサを炸裂させて3カウントを奪った。
まさに王者たる格の違いを見せつけた中邑は、「何にもねえよ。何もございません!」と憂流迦を一蹴。格闘技ジム「和術慧舟會」の”後輩”を一刀両断した。
「十分、恥かいたでしょうよ。木っ端みじんに砕け散った自分自身をどうやってかき集めて、なりたい自分に形作るのか。まあ向かっていくのは憂流迦本人なんで、僕の知ったこっちゃないです」
記者会見では「(憂流迦の)思いの丈を聞けました。ちょっと覚悟が決まったかな。どういう立ち居振る舞いするか楽しみかな」と気持ちを評価していたが、リング上で実際に交わると物足りなさを感じ、憂流迦を酷評した。
「素の自分で来いって言っただろ? 裸で来いってことですよ。外側だけガチガチに固めて。見透かされてんだって。そんなもん客が見たいわけじゃねえんだって。特に俺はかわいい後輩なんて言うわけもねえし。あとはあいつ次第。そういうことです」
2年前の1.1日本武道館、「奇跡の一戦」と称されたグレート・ムタ戦を見てプロレスラーになることを決意した憂流迦に、中邑は毒霧を浴びせた。大いなるドラマを演出したが、「そんなおいしい物語があるにも関わらず、見てくればっかり」とため息交じりに漏らすと、「持っているんだろうよ、UFCまで行って減量の苦しみから地獄の淵から帰ってきて戦い続ける。そういうとこあるんじゃないのか? 何だよ今のは。中邑がなんやかんや言って、優しい後輩にアドバイス送るんじゃないの? 甘いわ!甘い。自分で見つけろよ! それが優しさです」と、厳しい言葉を浴びせて突き放した。
中邑は最後まで、憂流迦への感情は「何もないですね」とバッサリ。「さっきも言ったように、あいつのためになることは一言も発するつもりはございません。粉々の恥ずかしい自分の欠片をかき集めて作ってみろよ。だからプロレス界入ってきたんでしょうよ」と言うと、「プロレスっていう不思議な世界は、いろんなところに自由が詰まってるんですよ。自分のなりたい自分にもなれる。だけど、今すぐじゃない。そこに必要なものがたくさんある。一筋縄ではいかないでしょうけど。時間もかかる。だけど憂流迦は(年齢が)35なんで時間が進む。ダメなものはダメ。そういうことでしょうよ」と、レスラーとしての価値を求めた。
中邑は最後、元日の日本武道館で試合ができることは「日本男児として誉れ高いこと」と誇りに感じており、「今はアメリカで孤軍奮闘、どうにかこうにかもがき苦しみ、生きながらえてる自分にとっては、このうえない誉れ、救いでございます」と言い残し、バックヤードを後にした。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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