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モータースポーツ

F1史上最大の移籍、ノリスvsピアストリ、6人のルーキー… 2025年F1界の「注目すべきストーリー」を専門メディアが列挙

THE DIGEST編集部

2025.01.03

F1界では来季大移動が起きる。なかでも、ハミルトン(一番左)のフェラーリ移籍は衝撃を与えた。サインツ(一番右)はフェラーリからウィリアムズへ。(C) Getty Images

F1界では来季大移動が起きる。なかでも、ハミルトン(一番左)のフェラーリ移籍は衝撃を与えた。サインツ(一番右)はフェラーリからウィリアムズへ。(C) Getty Images

 史上最多の24レースという厳しかった2024年シーズンを終え、束の間の休息期間に入っているF1だが、同時にチームもドライバーも、来る新シーズンに向けての準備に余念がない。

 今年は2月26日からの3日間でバーレーンでの合同テストを行ない、3月第3週末(14~16日)にオーストラリア・メルボルンでシーズン開幕というスケジュールが決定しており、昨季の激闘の余韻が消えないままに新たな戦いがスタートすることになる。

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 世界中を舞台に24レースで争われる2025年シーズンは例年以上に興味深いものとなりそうであり、各国メディアもそれらを現在様々な形で取り上げている最中だが、オランダのF1専門サイト『RN365』は「5つの重要なストーリー」と題した記事で、注目すべきポイントを挙げている。

 最初に焦点を当てたのは、「ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍」。7度の世界王者が12年間を過ごしたメルセデスを後にして「跳ね馬」の一員となったことを、同メディアは「F1史上最大の移籍が実現」と表現し、「昨季は比較的低調だったことで、彼には疑問の目が向けられているが、シャルル・ルクレールのチームで主導権を握り、自身をナンバーワンとして確立するという挑戦に臨む。セカンドドライバーとしての役割に甘んじることはないだろう」と綴った。

 2つ目は「ルーキー」。わずか11戦の経験でレッドブルのシートを手にしたリアム・ローソン、昨季はフェラーリ、ハースでスポット参戦していずれも入賞を果たしたオリバー・ベアマン(ハース)、エステバン・オコンに代わって最終戦で出走したジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)が初めてフルタイムでのシーズンに臨むドライバーの他、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、アイザク・ハジャー(レーシングブルズ)、ガブリエル・ボルトレート(ザウバー)らを含めた6人のニューフェイスは、2005年以来の多さである。

 その中で同メディアは、「特にローソンとアントネッリには高い期待が寄せられており、とりわけローソンに対しては、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表がこのニュージーランド人ドライバーの精神的な強さを評価しており、4連覇中のマックス・フェルスタッペンにも対抗できると見ている」として、関心の高さを示している。

 続いては、「チームの開発バランスの難しさ」を挙げたが、これは今年1月1日から、チームが2026年の新レギュレーションに基づく開発と空力テストを開始することが許可されていることを指す。この大規模なレギュレーション改革においては、車の軽量化や操縦性を高める「アクティブ・エアロダイナミクス」などが導入され、よりコース上での競争が激化することが期待されている。

 ただ、2025年のタイトル争いに関与するチームにとっては、現在のシーズンでの成功を目指しつつ、新ルールに備えて開発を進めるということで、「難しい選択を迫られることになる。このようなジレンマは、2008年の冬にマクラーレンやフェラーリが経験したものと類似している」と、同メディアは指摘した。
 
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