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通算8勝のリカルドが角田裕毅に敗北した理由は“経験の豊富さ”か 「正しくないことを重視しているように見えた」とレーシングディレクター

THE DIGEST編集部

2025.01.11

苦戦が続いたリカルド。(C)Getty Images

苦戦が続いたリカルド。(C)Getty Images

 昨季第18戦シンガポールGPまでVCARBからF1に参戦していたダニエル・リカルドが思うようなシーズンを送ることができなかった理由について、同チームのピーター・バイエルCEOとレーシングディレクターのアラン・パーメイン氏が語った。

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 2023年途中にニック・デ・フリースの後任としてアルファタウリ(現VCARB)に加わったリカルドはメキシコGPで7位入賞。レッドブル昇格を目指して臨んだ昨季もマイアミGPのスプリントレースで4位に入るなど、8度のグランプリウィナーの実力を随所で発揮した。

 しかしチームメイトの角田裕毅の後塵を拝するレースが目立ち、角田が7回の入賞で22ポイント稼いだのに対してリカルドは3回の入賞で12ポイント。シーズン6戦を残してリアム・ローソンにシートを譲ることとなった。

 英専門メディア『PlanetF1.com』によると、バイエルCEOは昨季のリカルドの不振について、23年シーズン最終戦で投入した新たなフロアに苦しみ、自身により合っているセットアップを見つけることができなかった点を挙げている。

「今思えば、この世代のクルマに苦労していたのかもしれない。(タイム差)1秒以内に20台も走ることもあるほど、昨年はとても接戦だった。ドライバーは常に適応できると思うが、適応することと、それをマスターすることは全く別のことだ」

「一貫性がないとか、タイヤに苦労しているとか、問題が何だったのかは分からない。でも、ユウキは同じクルマでそれなりに安定したパフォーマンスを発揮できた。それはダニエルにとって非常にフラストレーションの溜まることだった」

 専門メディア『motorsport.com』によると、問題を特定できなかったことについてはパーメイン氏も同意見だといい、「その豊富な経験をもとに、正しくないことを重視しているように見えた。ユウキはそうはせず、考え抜いて全速力で運転したことが功を奏した」と私見を述べた。

 そして、グラウンドエフェクトカーが解禁された2022年から、リカルドや絶対王者だったルイス・ハミルトン(フェラーリ)の苦戦が深刻になったため、ベテランが新時代のマシンに適応しきれていないのではないか、との考えに対してパーメイン氏は「分からない。それが正直な答えだ」と話したという。

 新時代のドライバーが台頭してくる中で、ベテラン勢の苦戦が続いている理由は、衰えやマシンへの適応力だけではないのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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