昨シーズン、コンストラクターズタイトル獲得を逃したレッドブル。中盤以降、チーム内における様々な課題に直面し、３シーズン連続での戴冠とはならなかった。エースのマックス・フェルスタッペンはドライバーズチャンピオンの座を守ったものの、低調な内容が続いたセルジオ・ペレスはシーズン終了後、契約を解除されている。

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　その後、ペレスの後任としてレーシングブルズの角田裕毅、リアム・ローソンの去就が注目を集め、首脳陣はローソンの昇格を決断。だがそれ以降、22歳の実力、経験を問う声が一気に沸き上がった。
  　この一連のドライバー人事をはじめ、シーズンオフが進行する中でもレッドブルはグループ内に関してポジティブな話題は多くはないようだ。また、米メディア『Last Word On Sports』では、チームを牽引するフェルスタッペンのコメントなどを伝えながら、レッドブルの新シーズンを展望している。

　現地時間１月15日に配信された同メディアの記事では、昨年後半からのセカンドドライバーをめぐる騒動を振り返りながら、「現チャンピオンであるフェルスタッペンは、ガレージの反対側に誰がいるかには関心を持っていない。それよりも、レッドブルの開発こそがチームの成功を左右すると主張している」と綴っている。

　その上で、フェルスタッペンによる、「もし僕たちが再び車をトップに戻せるなら、もうひとつのコックピットに誰が座るかは問題にならない」と述べた言葉を紹介。さらに、「僕には未来を見通す水晶玉なんてないけど、もし冬の間にいくつかの弱点を改善できれば、また前線に戻れるはずだ。ただし、ここで予測をするつもりはない」として、あくまでもマシンの出来が重要であると話している。

　これらの言葉に対し、同メディアでも、チームに関し、「冬の間の課題は山積だ」などと説きながら、「もちろん、リアム・ローソンの成果もコンストラクターズタイトルを狙う上で重要になる。しかし、ローソンがF１初のフルシーズンでフェラーリやマクラーレンのドライバーを凌駕することを期待するのは現実的ではない」と指摘。その上で、「彼の役割は、再びタイトル争いを担うマックス・フェルスタッペンをサポートすることにあると言えるだろう」とチームメイトとしての役割を見通している。

　やはり焦点は新たなマシンのパフォーマンスだ。そしてその上で、ドライバー間の連携も注目の的となっていくことになるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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