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バレーボール

試合最多15得点の石川祐希、欧州CLで初のMVP選出! D組首位のペルージャは1試合を残して8強入りを確定

THE DIGEST編集部

2025.01.18

CLでは初、今季公式戦では6回目のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた石川。(C) Sir Susa Vim Perugia

CLでは初、今季公式戦では6回目のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた石川。(C) Sir Susa Vim Perugia

 現地1月16日、バレーボールの欧州クラブ王者を決定する2024-25シーズンCEVチャンピオンズリーグ(CL)の4回戦グループステージ・セカンドレグ第2戦が行なわれた。男子日本代表の石川祐希が所属するシル シコマ モニーニ・ペルージャ(大会担当スポンサーをクラブ名に表記)は、VK ジホストロイ・チェスケー ブジェヨヴィツェ(チェコ共和国)とアウェーで対戦し、セットカウント3-0(27-25、25-22、25-16)で勝利を収めてD組首位を堅持。このラウンド1試合を残して早くも準々決勝進出を確定させた。

【動画】石川祐希がMVP選出の大活躍! ペルージャがCL8強入り
 ペルージャは、今季初の黒星を喫したトレンティーノとのリーグ頂上対決で、アウトサイドヒッター(OH)のウクライナ代表オレフ・プロツニスキーが左大腿二頭筋を負傷し、昨年12月始めに左足首を痛め、復帰に向けリハビリ中だったミドルブロッカー(MB)のイタリア代表ロベルト・ルッソは、再び故障の影響によりその試合を欠場。2選手を帯同させずこのアウェー戦に臨んだ。

 石川は、2カ月前に先発フル出場で華を添えたCLデビュー戦の相手との一戦で、再び開始からコートに立ち、第1セット開始から間もなくアタックとサーブでリードを引き寄せる。中盤にも余裕を感じるレフト攻撃2打を沈めるなど、好調に試合を進める。ところが、18-16から2連続でレセプションの安定を欠き、巻き返しを許してしまう。するとペルージャは、OH登録の控えリベロ、アレッサンドロ・ピッチネッリを後衛へ下がった石川に替えて起用。終盤、2度にわたりリードを譲るが、コートへ戻った石川がレフトからのクロス弾で相手の守備を弾き飛ばし、セットポイント。互いにサーブミスが続いた後、相手のバックアタックがラインを割ってペルージャが辛くもセットを先取した。

 2セット目は、OHポーランド代表カミル・セメニウクのサーブがネットにかかると、オポジット(OP)のキューバ代表ハイメ・エレーラの被ブロックと石川の誤打でスタート直後から3点のビハインドを負う。石川はブロックと後方からのボールを得点に変えるが、ペルージャはレセプションが整わず依然として追いかける展開。だが、この後に背番号14の3連続得点が流れを引き寄せる。司令塔のイタリア代表シモーネ・ジャンネッリのサーブで迎えた中盤、ブロックアウトでラリーを制すると、相手レセプションが乱れたところをダイレクトで叩き込む。さらに滞空時間の長いクロスをレフトから沈める怒涛の攻撃で逆転に成功。MBアルゼンチン代表アグスティン・ロセルとセメニウクのエースなどでさらに前へ出て、3度目のセットポイントをものにしたペルージャが白星に王手をかけた。

 そして、第3セットではチームの武器であるサーブが爆発する。セメニウクの2連続や石川の1本を含むエース7本で相手を撃沈。ここまでの5戦を失セット「0」のまま全勝でD組首位を守り、2位ハルクバンクがすでに2敗のため1試合を残して準々決勝への切符を手に入れた。
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