１月24日、プロボクシングの世界スーパーバンタム級４団体統一戦が東京・有明アリーナで行なわれる。メインイベントに登場する王者・井上尚弥はWBO同級11位キム・イェジュン（韓国）と対戦する。１か月の試合順延、相手が急きょ変更という異例の興行には世界中から熱い視線が集まっている。

　モンスターの2025年初陣の前にWBO世界バンタム級王者の武居由樹が挨拶のため、リングに上がった。右肩の負傷により本興行を欠場したことをファンに直接謝罪した。

　ダブル世界戦として、同じ大橋ジムの井上とともに興行の目玉選手だった武居に予期せぬアクシデントが襲った。２度目の防衛戦に向けてスパーリングを積んでいる時に右肩を負傷。検査結果は右肩関節唇損傷で全治４週間と診断され、無念の試合中止を発表した。
  　赤いジャージ姿でリングに上がった武居は「今回ケガによって（対戦相手である）ユタポン選手、何より今回の試合を楽しみにしていたファンの皆さん申し訳ありませんでした」とお詫びした。

　現在は走り込み、左のパンチの練習をしていると明かし、「ケガをしていた右肩も少しずつ良くなってきてます」と回復状況についても併せて説明。「今日試合ができなかったことが本当に悔しいですが、もう少しだけ待っていてください。戻って来るときは必ず強くなった武居由樹をみせていくので、会場に応援に来てくれたら嬉しいです」と約束した。

　悔しさを糧に無敗の王者は、より進化した姿を有明アリーナに詰めかけた観衆に誓った。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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