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格闘技・プロレス

〝怪物〟井上尚弥を「ムッと」させてしまった韓国挑戦者の「来い、来い」挑発 直後の圧巻KO劇を回顧「絶対倒してやろうと」「そんなことしなきゃ良いのに...」

THE DIGEST編集部

2025.01.25

挑発したキム・イェジュンに強烈パンチを繰り出した井上。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

挑発したキム・イェジュンに強烈パンチを繰り出した井上。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者である井上尚弥は1月24日、有明アリーナ(東京)でWBO同級世界ランキング11位キム・イェジュンとのタイトル防衛戦に4回2分25秒のKO勝ちを収めた。

【動画】イェジュンの「来い、来い」に応える井上尚弥の強烈ワンツー
 第1Rは韓国人チャレンジャーとの距離感を見ながらのボクシングとなった井上だったが、第2Rからは徐々に手数が増え、“モンスター”の本性を覗かせる。第4R残り1分にカウンターの左アッパーを入れ、さらに連打で勝負をかけると、最後は右ストレートを決めてキムの希望を打ち砕いた。

 試合後に話題となったが、井上の第4Rの攻勢に挑戦者が「来い、来い!」と手招きするようなジェスチャーをしたシーンだ。このような仕草は、直前のセミファイナルでも挑戦者・坂井祥紀が佐々木尽に連打を食らった場面でも見られた。しかしキム・イェジュンの場合は直後にKO負けを喫したからか、ファンからは「余計な挑発だったな」「自分を鼓舞してるのかも」「苦し紛れでそうするしかなかった」と多くの反響があった。

 この仕草について井上は試合後、「ちょっとムッとはしましたけどね。そのぐらいです。絶対倒してやろうと思いました」と“挑発”と捉えたことを振り返りながら、「そんなことしなきゃ良いのにと思いながら試合してました」と余裕の笑顔を見せた。

 ジェスチャーの意図について試合後、井上を飛び込ませてカウンターを狙っていたことを明かしたキム。一発KOに勝機を見出したが故の戦略とはいえ、“モンスター”を目覚めさせてしまったのは悪手だったのかもしれない。

取材・文●谷健生(THE DIGEST編集部)

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