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格闘技・プロレス

大病克服のELPがTV王者奪取! 敗れたコブは新日本離脱を示唆「別の場所に行く時が来たのかもな」

どら増田

2025.02.05

試合後に握手を交わすファンタズモとコブ。写真:新日本プロレスリング

試合後に握手を交わすファンタズモとコブ。写真:新日本プロレスリング

 新日本プロレスは『Road to THE NEW BEGINNING』2.3東京・後楽園ホール大会を開催した。メインイベントでは、NJPW WORLD認定TV選手権試合、チャンピオンのエル・ファンタズモ(ELP)に、ジェフ・コブが挑戦した。両者は1.11アメリカ・サンノゼ大会で同王座戦を行なうも、両者リングアウトという不完全燃焼になってしまい双方から再戦をアピール。今回の再戦が実現した。前回と同じ結末にならないように両者の希望により、場外カウントはなく、リングアウト裁定はなしというルールが加わっている。

【動画】ELPが試合後にチビッ子ファンと微笑ましい交流
 試合は、15分1本勝負とあって両者ともに早期決着を頭に入れているため、試合開始直後からお互いの持ち味が発揮された好勝負に。コブは執拗にツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うも、ファンタズモは十字架固めで切り返す。これをカウント2ではね返したコブに、ファンタズモはサドンデスを炸裂。これをコブはカウント1で返す。響めく場内。ファンタズモはさらにサドンデスからカバーもカウントは2。するとファンタズモはCRⅡの体勢に入るが、これを回避したコブはツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うも、ファンタズモはDDTで切り返す。そしてファンタズモはロープ上からサンダーキス'86式のボディアタック。さらに追撃のサンダーキス'86を放ち前回のうっ憤を晴らすかのような完全勝利。ファンタズモが2度目の防衛に成功した。

 敗れたコブは自らベルトをファンタズモに渡すと、グータッチ。セコンドの邪道ともグータッチを交わして控室へ。ファンタズモは「ELP」コールに包まれながら、邪道の通訳を交えながら大会を締めてみせた。1.4東京ドーム大会の時にファンタズモと話す機会があったのだが、ガンからの克服を、ユーモアを交えながら話してくれて、何よりも「新日本のファンに感謝したい」と話していただけに、メインを締められたのは感慨深いものがあるだろう。またファンからサブスク配信リクエストの高い現在のテーマ曲も気に入っており、コスチュームと連動するような演出も考えているというから楽しみだ。

 コブは「何も言うことはない……何も言うことはない。今夜、より優れた男が勝った。エル・ファンタズモ、お前は新日本プロレスで変わった。来てすぐはバレットクラブの悪ガキだったのに今ではすっかり立派な大人だ」とファンタズモを高評価した上で「仲間が去っても泣くことなく、一生懸命頑張り続けて、俺のTV王座を奪った。それでジェフ・コブの次の一手はどうするべきか。どうやら全てが揃っている時に限って俺は勝てないようだ。『G1』『NEW JAPAN CUP』……『G1』での8連勝は一体いつの時代の話だ。今では5割も勝てない。ジェフ・コブの次の一手はどうするか……もしかしたら荷物をまとめて別の場所へ行く時が来たのかもな。分からない。分からない……」とまさかの新日本離脱を示唆。昨年のウィル・オスプレイに続いてコブが離脱となるとユナイテッド・エンパイアにとってかなり痛い。今後の去就が注目される。

◆新日本プロレス◆
『Road to THE NEW BEGINNING』
2025年2月3日
東京・後楽園ホール
観衆 928人
▼NJPW WORLD認定TV選手権試合(15分1本勝負)
<王者>○エル・ファンタズモ(12分45秒 片エビ固め)ジェフ・コブ<挑戦者>
※サンダーキス'86

取材/文⚫︎どら増田
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