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「身体能力が本当にすごい!!」韓国のフィギュア会場に“カンフー・パンダ”が見参!? 3Tを着氷する天真爛漫な姿に海外ファン虜「エクセレント!」【四大陸選手権】

THE DIGEST編集部

2025.02.24

シャイドロフはパンダの着ぐるみ姿で氷上を舞った。(C)Getty Images

 2月23日、韓国・ソウルで開催されたフィギュアスケートの四大陸選手権はエキシビションが行なわれ、男子シングル初優勝を成し遂げたカザフスタンの新鋭が衝撃の姿で登場し、会場を騒然とさせた。しかも、スペクタクルな技の数々にファンは度肝を抜かれた。
【動画】カザフスタンの"超新鋭"20歳のスケーターが「カンフーパンダ」で氷上を舞った実際のシーン

 激闘を終えた選手たちが一夜限りのプログラムを披露するエキシビション。競技とはひと味違った雰囲気の衣装や音楽の中で観客の視線が釘付けになったのは、大トリでの出番となったミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)だった。

 名前をコールされたシャイドロフは入場口の青いカーテンから顔をのぞかせると、パンダの被り物をして登場。全身を露わにすると、なんとパンダの着ぐるみに赤い道着を身にまとい、颯爽と氷上に降りたのだった。

 彼が演じたエキシビション・ナンバーは、人気アニメ映画『カンフー・パンダ』。擬人化された動物が住む古代中国を舞台に、カンフーオタクで不器用なパンダのポーを中心に展開される武術・コメディ映画である。昨年11月のグランプリシリーズ中国大会のエキシビションで披露し、ファンの間でも絶大な支持を受ける人気のプログラムだった。

 その主人公を演じたシャイドロフは元気よく氷上を滑り出すと、飛んだり跳ねたり、ときには調子に乗って壁を飛び越える場面も。天真爛漫な姿は観客の笑いを誘った。

 最大の見せ場は演技後半だ。道着を放り投げると、本気を出したかのように3回転トウループを綺麗に着氷。動きづらい着ぐるみにもかかわらず、鋭い回転でズバッと降りた。その後も競技会のような滑らかなスケーティングで会場を大きく沸かすと、最後は氷上に倒れ込んでフィニッシュ。割れんばかりの拍手喝采が、20歳のスケーターを包んだ。
 
 ネット上でも、この話題はすぐに拡散した。海外のスケートファンは動画をチェックすると、「素敵なプログラム!」「素晴らしい」「身体能力が本当にすごい」「エクセレント!!」「こんな愛嬌のある子は他にいない!」といったエンターテインメント性豊かなプログラムに絶賛の言葉が並んだ。

 シャイドロフは22日に行なわれた男子フリーで、トリプルアクセル+1オイラー+4回転サルコウの高難度コンビネーションジャンプを成功した。ほかに3種類、計4度の4回転ジャンプを決める完璧な演技でパーソナルベストを更新。圧巻の内容で2位に約20点差をつけて初優勝した。カザフスタン勢の制覇は10年ぶりで、25歳の若さで亡くなったデニス・テンさん以来の快挙だった。

構成●THE DIGEST編集部

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