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「井上尚弥に勝てるのはMJだけ」「日本でもどこでもやる」ピカソ戦が消滅? 5月対戦が急浮上アフマダリエフ陣営が示唆「すべてが明らかになりつつある」

THE DIGEST編集部

2025.02.28

井上の5月の対戦相手に急きょアフマダリエフが浮上してきた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)、Getty Images

井上の5月の対戦相手に急きょアフマダリエフが浮上してきた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)、Getty Images

 プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥の次戦の対戦相手として筆頭候補に上がっていたWBC同級1位アラン・ピカソ(メキシコ)が井上との対戦を辞退したことが明らかになった。代役として、WBA同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)が浮上している。
【動画】格の違いをみせた井上尚弥のKOシーンをプレイバック

 事態が急変した。米スポーツ専門局『ESPN』のサルバドール・ロドリゲス記者によれば、「イノウエとピカソの戦いはもう終わってしまった。情報筋によると、ムロジョンは5月に、(WBA2位の)ラモン・カルデナスは9月に日本に来る予定だ」と自身のXに投稿。5月から6月の間に米ラスベガスで行なわれる予定だった井上とピカソのカード実現は見通しが悪くなったと綴った。

 一方、かねてよりモンスターとの一騎打ちを熱望していたアフマダリエフにとっては願ってもないチャンスが巡ってきた。2023年12月に行なわれたWBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦を8回TKOで勝利し、井上への指名挑戦権を獲得したアフマダリエフは翌年12月にはWBA同級暫定王座決定戦に勝利し、暫定王者となった。指名挑戦権を保持してから1年以上経っても井上戦が実現しないことから、アフマダリエフの苛立ちは募るばかり。SNSや海外メディアを通して「イノウエは逃げるな!」などと、挑発を繰り返してきた。
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 そんななか、ピカソの挑戦辞退により井上との対戦の可能性が一気に現実味を帯びてきた。米ボクシング専門誌『The Ring』によると、アフマダリエフ陣営に近い関係者は「実際、今はすべてが明らかになりつつある。イノウエのチームと前向きな話し合いを始めている。5月と9月14日に日本で試合をするという話がたくさんある」と同メディアに語っている。

「ナオヤ・イノウエはパウンド・フォー・パウンド(PFP)の伝説であり、我々は彼を尊敬している。信じられないファイターだが、この階級で彼と戦えるのはおろか、勝つことさえできるのはMJ(アフマダリエフの愛称)だけだ。日本でもどこでもやるつもりだ。彼は文句なしに彼と戦うべきだ。最強のファイター同士が戦えばいい。空位を取るか戦うかだ」

 無敵のモンスターの防衛ロードがまたしても暗礁に乗り上げるなか、事態は今後どのような展開に転がるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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