2月の女子プロレス界でMVPを選ぶとしたら、やはり上谷沙弥(スターダム)だろう。
2日の後楽園ホール大会で、保持する"赤いベルト"ワールド・オブ・スターダム王座の初防衛戦を行なうと、会場は超満員札止め。スターダムの同会場における最多動員記録、1614人の観客が集まった。
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観客動員はメインだけの力ではないにせよ、昨年夏からヒールに転向した上谷が魅力的かつ話題を集める存在なのは間違いない。身体能力の高さと華のある闘いぶりに、ある種の"狂気性"が加わった。それでいてどこか愛嬌もある。会場では、そんな上谷を"沙弥様"と呼ぶファンも増えた。
2.2後楽園での挑戦者は鈴季すず。かつてアイスリボン、WAVEでシングル王者となり、男子選手とのデスマッチでも名を馳せた強豪だ。
試合は、すずが「わたしはやっぱりああいう狂った試合が好きだなと。上谷がそれに気づかせてくれましたね」と振り返るほどの荒れた展開になった。
すずはエプロンでのパイルドライバー、コーナー最上段からの雪崩式ジャーマン・スープレックスなど破天荒な攻撃。上谷はすずの顔面に水をぶっかけ、さらに横顔を舌でペロリ。妖しく光る目に観客も引き込まれていく。
激しい攻防を制したのは上谷。華麗な技が持ち味に思われてきたが、敗れたすずはそうではないと言う。
「もともと上谷は思い切りできる相手。あいつも気が強いから、やった分返してくる。だからどこまででもやれるんですよ。派手な動きよりも芯の強さを持ってる選手。だからヒールとか関係なく、ちゃんとライバルとして見てますね」
タイトル防衛を果たした上谷に挑戦表明したのは、前王者の中野たむ。昨年末、たむに勝ったばかりの上谷は条件をつけた。それは「お前が負けたら玖麗(さやか)を奪う」というもの。たむ率いるユニット「コズミック・エンジェルズ」の新鋭・玖麗を強制移籍させようというのだ。逆にたむが勝ったら「お前の望みをなんでも叶えてやる」。
決戦の舞台はビッグマッチ仕様で開催された2.24宇都宮大会。羽南、吏南、妃南3姉妹の凱旋興行だったが、上谷とたむの抗争でさらに話題性が増した。ここでも超満員札止めだ。
たむ&玖麗と上谷&刀羅ナツコのタッグ対決。持ち前のインサイドワークに誤爆もあって上谷が優位に試合を進めた。だが最後の最後、玖麗が上谷に得意のスピアーを決めると形勢逆転。たむが上谷から3カウントを奪った。
なんでも望みを叶えるという条件に、たむは赤いベルト挑戦を表明すると思われた。だが、たむが要求したのは「あんた自身をかけて闘え。退団マッチだ」。
これまで「敗者ユニット追放マッチ」が行なわれたことはあったが、これは敗者がスターダムを退団するというもの。上谷もたむもトップ選手かつ人気選手だけに、試合が正式決定する前からファンは騒然となった。
しかも試合が組まれたのは3月3日の後楽園大会。あまりにも急なだけに、誰もが戸惑うしかない。ヒール転向以降、ライバルに恵まれたこともあって常にファンの心を揺さぶり続けてきた上谷沙弥。3.3後楽園では、本当にどちらかが団体を去ることになってしまうのか。あまりにも重い一戦だ。
取材・文●橋本宗洋
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観客動員はメインだけの力ではないにせよ、昨年夏からヒールに転向した上谷が魅力的かつ話題を集める存在なのは間違いない。身体能力の高さと華のある闘いぶりに、ある種の"狂気性"が加わった。それでいてどこか愛嬌もある。会場では、そんな上谷を"沙弥様"と呼ぶファンも増えた。
2.2後楽園での挑戦者は鈴季すず。かつてアイスリボン、WAVEでシングル王者となり、男子選手とのデスマッチでも名を馳せた強豪だ。
試合は、すずが「わたしはやっぱりああいう狂った試合が好きだなと。上谷がそれに気づかせてくれましたね」と振り返るほどの荒れた展開になった。
すずはエプロンでのパイルドライバー、コーナー最上段からの雪崩式ジャーマン・スープレックスなど破天荒な攻撃。上谷はすずの顔面に水をぶっかけ、さらに横顔を舌でペロリ。妖しく光る目に観客も引き込まれていく。
激しい攻防を制したのは上谷。華麗な技が持ち味に思われてきたが、敗れたすずはそうではないと言う。
「もともと上谷は思い切りできる相手。あいつも気が強いから、やった分返してくる。だからどこまででもやれるんですよ。派手な動きよりも芯の強さを持ってる選手。だからヒールとか関係なく、ちゃんとライバルとして見てますね」
タイトル防衛を果たした上谷に挑戦表明したのは、前王者の中野たむ。昨年末、たむに勝ったばかりの上谷は条件をつけた。それは「お前が負けたら玖麗(さやか)を奪う」というもの。たむ率いるユニット「コズミック・エンジェルズ」の新鋭・玖麗を強制移籍させようというのだ。逆にたむが勝ったら「お前の望みをなんでも叶えてやる」。
決戦の舞台はビッグマッチ仕様で開催された2.24宇都宮大会。羽南、吏南、妃南3姉妹の凱旋興行だったが、上谷とたむの抗争でさらに話題性が増した。ここでも超満員札止めだ。
たむ&玖麗と上谷&刀羅ナツコのタッグ対決。持ち前のインサイドワークに誤爆もあって上谷が優位に試合を進めた。だが最後の最後、玖麗が上谷に得意のスピアーを決めると形勢逆転。たむが上谷から3カウントを奪った。
なんでも望みを叶えるという条件に、たむは赤いベルト挑戦を表明すると思われた。だが、たむが要求したのは「あんた自身をかけて闘え。退団マッチだ」。
これまで「敗者ユニット追放マッチ」が行なわれたことはあったが、これは敗者がスターダムを退団するというもの。上谷もたむもトップ選手かつ人気選手だけに、試合が正式決定する前からファンは騒然となった。
しかも試合が組まれたのは3月3日の後楽園大会。あまりにも急なだけに、誰もが戸惑うしかない。ヒール転向以降、ライバルに恵まれたこともあって常にファンの心を揺さぶり続けてきた上谷沙弥。3.3後楽園では、本当にどちらかが団体を去ることになってしまうのか。あまりにも重い一戦だ。
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