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【F1】「ツノダにとって重要な要素」角田裕毅がF1キャリア5年目でマネジメント体制一新 欧州メディアからは“レッドブルとの関係強化”などが狙いとの推測も

THE DIGEST編集部

2025.03.02

新たなマネジメント体制に期待する角田。(C) Getty Images

 レーシングブルズの角田裕毅が新たなマネージャーとして、元レーシングドライバーであるディエゴ・メンチャカ氏と組んだことを明かした。これまでサポートを受けてきたマリオ宮川氏、ルイス・アルバレス氏との活動は昨年限りで終了していたと、各国メディアにより報じられている。

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 欧州オンラインニュースサイト『F1i.com』では、3日間にわたり行なわれたバーレーンでの合同テストの最中、角田本人が新たな体制になったことを認めたと伝えている。

 さらに同メディアでは今回の新マネージャー決定の背景に、昨年のレッドブル昇格を巡るドライバー人事が影響していると推測。レッドブル首脳陣が、角田よりもF1キャリアで劣るリアム・ローソンを選択したことで、「この決定を受けてツノダは自身の将来をより強固なものにするため、新たなマネジメント体制を選択したと見られる」と指摘する。

 また角田がメンチャカ氏について、「すごくやる気があるし、僕らが組むと決めた直後にすぐに(レッドブルのアドバイザーである)ヘルムート・マルコ氏のオフィスに行って関係を築こうとしてくれた。そういう努力は本当にありがたいし、ヘルムートも評価してくれたと思う」などと語ったコメントを紹介。そのうえで同メディアは、「メンチャカは2023年のインターナショナルGTオープンでランキング2位となった実績を持ち、ドライバーとしての視点をマネジメントに生かすことが期待されている。特に、レッドブルのドライバー選考に大きな影響力を持つマルコとの関係強化は、ツノダにとって重要な要素となる」と綴っている。

 同メディアは、チームとの契約も2025年までとなっている角田の今回の動きが、来季以降でのレッドブルグループ残留など、F1キャリアの選択肢を広げるためであると見込みながら、「現時点でツノダがすべきことは、新たなマネジメントの支援を受けながらトラック上で結果を出し、2025年以降のF1残留を確実なものにすることだ」と強調。あくまで今季のリザルトが重要であると説くとともに、以下のようにトピックを結んでいる。

「新たなパートナーを迎えたことでレッドブルに再評価される道を切り開くのか、それとも別のチームへ新たなキャリアを求めるのか。ツノダにとって、今シーズンが運命を決める重要な一年となるのは間違いない」

 今回の決断がさらなる未来を築くための変化となるのか。"チーム再編"を経て臨む5年目のF1シーズン、角田の動向には今後も関心が向けられていく。

構成●THE DIGEST編集部

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