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モータースポーツ

【F1】レッドブルが速さを犠牲に扱いやすいマシンへ? エンジニアは「ライバル勢と比較した素のスピードに関しては分からない」

THE DIGEST編集部

2025.03.03

今季マシンへの評価を下したワシェ氏(右)。(C) Getty Images

今季マシンへの評価を下したワシェ氏(右)。(C) Getty Images

 F1レッドブルのエンジニアでテクニカル・ディレクターを務めるピエール・ワシェ氏が今季のマシン開発でドライバーにとっての扱いやすさを重視していると明かした。

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 バーレーンでのテストでレッドブルは10チーム中最少の304周回に終わった。ワシェ氏は自身の地元フランスの民間テレビ局『Canal+』の取材に答えた際、「期待していたほどスムーズに進まなかった」とテストを振り返る。

 また、昨季のレッドブルのマシン「RB20」については「大きなポテンシャルを秘めていたが、扱いが難しく、ドライバーの実力を発揮しきれないマシンだった」と評価。その反省をもとに改良を施した今季のマシン「RB21」は、マシンのポテンシャルよりもドライバーによる扱いやすさの改善に注力したという。

 同氏はテストの手応えを問われ、「多かれ少なかれ私たちが望んでいたものを得られた。ドライバーも満足している」と収穫があったことを報告した。一方で、速さの伸びしろを犠牲にしたことで「正直なところ、ライバル勢と比較した素のスピードに関しては分からない」という不安材料も抱えているという。

 気になるライバル勢については、詳細な分析はまだとしつつも「例えばマクラーレンのフロントサスペンションは私たちの視点から見ると非常にリスキーだ。(マクラーレンが)その効果をレースで発揮できるか楽しみだ」とコメントした。

 速さやマシンのポテンシャルではなく扱いやすさを重視した、レッドブルの今季マシン「RB21」の戦闘力はいかほどか。

 テスト3日間でのベストタイムのランキングは以下の通り。

1,カルロス・サインツ(ウィリアムズ)1:29.348(2日目)
2,ルイス・ハミルトン(フェラーリ)1:29.379(2日目)
3,シャルル・ルクレール(フェラーリ)1:29.431(2日目)
4,ジョージ・ラッセル(メルセデス)1:29.545(3日目)
5,マックス・フェルスタッペン(レッドブル)1:29.566(3日目)
6,アレックス・アルボン(ウィリアムズ)1:29.650(3日目)
7,キミ・アントネッリ(メルセデス)1:29.784(2日目)
8,オスカー・ピアストリ(マクラーレン)1:29.940(3日目)
9,ピエール・ガスリー (アルピーヌ)1:30.040(3日目)
10,ランス・ストロール (アストンマーティン)1:30.229(2日目)
11,リアム・ローソン (レッドブル)1:30.252(2日目)
12,ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)1:30.368(2日目)
13,ランド・ノリス(マクラーレン)1:30.430(1日目)
14,角田裕毅(レーシングブルズ)1:30.497(3日目)
15,アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)1:30.675(2日目)
16,フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)1:30.700(2日目)
17,エステバン・オコン(ハース)1:30.728(3日目)
18,ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)1:31.057(2日目)
19,ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)1:31.457(2日目)
20,オリバー・ベアマン(ハース)1:32.361(3日目)

構成●THE DIGEST編集部

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