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角田裕毅の“レッドブル昇格”を推す声がF1関係者から続出...元F1チーム代表「ユウキがやれるか見極めるべき」「リアムが活躍する可能性は非常に低い」

THE DIGEST編集部

2025.03.20

レッドブルへの昇格を提言された角田。(C)Getty Images

 F1レーシングブルズの角田裕毅は開幕戦オーストラリアGP予選で5番手グリッドを獲得。その速さにマクラーレンのザック・ブラウンCEOからは「レッドブルにいるべきドライバー」と賛辞が送られた。

 自身初の表彰台獲得も期待されていたなかでの決勝では、タイヤ交換のタイミングを逃し入賞圏外となったものの、シャルル・ルクレール(フェラーリ)をオーバーテイクするなど印象的な走りを見せた。角田とのレッドブル昇格争いに勝利し今季トップチームデビューを飾ったリアム・ローソンが予選18番手、決勝はクラッシュでリタイヤと散々な結果に終わったことで、元F1チーム代表からも角田のレッドブル昇格が提言された。

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 一昨季までハースのチーム代表を務めていたギュンター・シュタイナー氏は現地3月19日に配信された自身のポッドキャスト番組『The Red Flags Podcast and Vankah Hours with Guenther Steiner』に出演した際、「角田のパフォーマンスは、レッドブルが間違ったドライバーを選んだことを証明しているか」との質問に以下のように答えた。

「絶対にそうだ。自分の意見としては、ユウキをレッドブルに、ローソンをレーシングブルズに起用するのが簡単な解決策になると思う。リアムにもう1年成長の機会を与えつつ、ユウキが(トップチームで)やれるかどうか見極めるべきだ。なぜならリアムがレッドブルで活躍する可能性はマックス(・フェルスタッペン)がいることで非常に低くなっているからだ」

「ユウキは挑戦を望んでいた。(レッドブルと)ホンダとの契約は今季末で終了するにしても、(今季は角田をトップチームで試す)良い機会だったと思う。リアムもより少ないプレッシャーのなかで良いドライバーに成長することができただろう」

 この発言に、番組ホストのブライアン・ミュラー氏は「リアムはF1で明るい未来が待っていると思うが、ユウキはレッドブルにコンストラクターズチャンピオンを獲得するチャンスを与える最高のドライバー。レッドブルファミリーでフェルスタッペンと対等に戦える唯一のドライバーだ」と同意した。同じく番組ホストのマット・エリソフォン氏も「レッドブルもマックスもユウキを怖がっている」と日本人ドライバーの実力を評価。ギュンター氏も両者の主張にうなづいた。

 シュタイナー氏は昨オフにレッドブルが角田の昇格を見送った際にも「角田にチャンスが与えられるべきだ」と首脳陣のドライバー人事に疑問を呈していた。また、角田の昇格を望む声はF1関係者からも上がっており、昨季中にはフォーミュラワン・グループ元CEOのバーニー・エクレストン氏や元F1王者のジェンソン・バトン氏が角田のレッドブル行きを支持していた。

構成●THE DIGEST編集部

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