新シーズンが幕を開けたF1は３月21日から中国GPが開催される。開幕戦のオーストラリアGPから短期間で行われる今季２戦目を前に、レーシングブルズのアイザック・ハジャーの意気込みが伝えられている。

【画像】歴代の名車がずらり！！F１世界選手権で成功を収めたマシンを一挙に紹介！ 　20歳にしてF1初シーズンを戦うハジャーは初戦、フォーメーションラップの途中、雨でマシンコントロールが乱れ、ウォールにクラッシュしスタート前でのリタイアとなった。マシンを降りた後は涙を流し、自身のミスだったことも認めている。

　予選11位からのスタートも生かすことができず、デビューレースでは悔しさに塗れた。だが屈辱を味わいながらもすでに切り替え、自身にとって２戦目のグランプリへの意欲も大いに高まっているようだ。米メディア『The Sports Rush』が、ハジャーが中国GPを前に語ったコメントを紹介している。

　３月19日、同メディアは特集記事の中で、ハジャーの現在の心境として「中国に向かう今のほうが、オーストラリアに行く前より自信を持っている」と述べた本人の言葉を記している。

　他にも、今季最初のスプリントが行なわれる点にもハジャーは触れており、「確かに、レース経験が十分ではない。だからこそ、スプリント・ウィークエンドになるのは良いことだ。本戦の前に短いレースを通じて感覚をつかめるはずだ」とポジティブなコメントを並べた。

　また同メディアは、初戦の内容を以下のように振り返り、そのポテンシャルを評している。

「日曜日のクラッシュは、ハジャーのデビュー戦全体に暗い影を落とした。しかし、彼の予選でのパフォーマンスは決して軽視できるものではない。ハジャーは予選でグリッド11番手を獲得し、Q3進出を惜しくも逃したものの、グリッドに並ぶ６人の新人の中で最高位を記録した」

　加えて、初戦のアクシデントへのF1関係者からの反応も伝えており、「とはいえ、今週末の中国GPでは、ハジャーは全体を通してベストを尽くす必要がある。パドックの多くの関係者は彼のリタイアに理解を示したが、レッドブルの顧問であるヘルムート・マルコはそれほど寛容ではなかった」と指摘。そのうえで、マルコ顧問による、「涙ながらに芝居がかったショーを見せた。少しばかり恥ずかしいことだった」と述べた発言も紹介している。

　結果に対する様々な声、厳しい評価を受けながらも、すでに前を向き次戦を見据えるハジャー。若武者の挑戦はまだ始まったばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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