格闘技・プロレス

新日本4.5両国は6大タイトルマッチ含む“ドーム級”のラインナップ!後藤革命はフィンレーの勢いを止められるか?

どら増田

2025.03.26

春のビッグマッチ『SAKURA GENESIS 2025』メインイベントで、フィンレー(左)と後藤(右)が激突。写真:新日本プロレスリング

 新日本プロレスは毎年恒例の春のビッグマッチ『SAKURA GENESIS 2025』4.5東京・両国国技館大会の全対戦カードを発表した。今大会は東京ドーム大会に匹敵するカード編成だとファンの間からも話題を呼んでおり、真夏の『G1クライマックス』に向けて勢いをつけていきたいところだ。

【動画】俺がニュージャパンカップの覇者だ」フィンレーが高らかに王座奪取を宣言
 第0試合では、ヤングライオンの村島克哉と永井大貴がシングル対決するが、第1試合では、いきなり上村優也とSANADAの遺恨深まるシングル対決が実現する。上村が欠場中にJ4Gを裏切り、バレットクラブWAR DOGSに加入したSANADAだが、その真意は定かではない。ただSANADAと入れ替わるようにJ4Gのエースとなった上村に対してはかなり意識をしており、今回シングルで決着をつけることとなった。棚橋弘至社長の大号令により、対バレットクラブの旗印のもとJ4Gは本隊に合流。棚橋は上村に新日本の次期エース候補として期待しており、負けられない試合だ。
 

 第2試合では、NJPW WORLD認定TV王者のエル・ファンタズモが、ユナイテッドエンパイアのグレート-O-カーンの挑戦を受ける。どちらも会場人気が高いだけに、注目が集まるのは間違いない。第3試合では、棚橋弘至ファイナルロードとして、海野翔太戦が実現。3.20新潟・アオーレ長岡大会で行なわれた『ニュージャパンカップ2025』優勝決定戦でデビッド・フィンレーに敗れた海野だが、バックステージでは棚橋が現れて「翔太……、惜しかった……惜しかった。翔太、どんな新日本プロレスの未来を描いている?それを俺に見せてくれ。両国で俺とやろう」と、握手を求めるも海野は握手には応じず、「お願いします」と一言だけ残し、その場を去っている。棚橋は海野と上村に本隊を引っ張ってもらいたい気持ちがあるだけに、試合を通じてこの思いに応えることができるのか期待したい。

 第4試合は、WAR DOGSのゲイブ・キッド&石森太二が、H.O.Tの成田蓮&高橋裕二郎&SHOのNEVER無差別級6人タッグ王座に挑戦するバレットクラブお家騒動マッチ。乱戦は必至である。第5試合は、NEVER無差別級王者のKONOSUKE TAKESHITAが、大岩陵平を相手に5度目の防衛戦。TAKESHITAは新日本、アメリカAEW、DDTプロレスの3団体所属なだけに、今回は新日本凱旋をアピールしたい。第6試合は、IWGPタッグ王者組のの内藤哲也&高橋ヒロムに、ジェフ・コブ&カラム・ニューマンが挑戦。コブが執拗にアピールしていた試合がようやく実現する。セミファイナルでは、はIWGP GLOBALヘビー級王者の辻陽太が、EVILを相手に3度目の防衛戦。EVILは半ば強引に挑戦権をもぎ取っただけに、どちらも負けられないシチュエーションとなっている。

 そしてメインイベントでは、IWGP世界ヘビー級王者の後藤洋央紀が、『ニュージャパンカップ2025』優勝者デビッド・フィンレーを相手に3度目の防衛戦。二人は昨年の10.14両国大会で後藤が、フィンレーが保持していたIWGP GLOBALヘビー級王座に挑戦するも、あと一歩届かず。見守った家族が涙を流しただけに、今回は負けられない試合。一方のフィンレーは、歴代バレットクラブのリーダーの中で、プリンス・デヴィッドを除いて、IWGP(世界)ヘビー級王座を巻いてないだけに、是が非でも欲しいところ。敵ながら、前王者のザック・セイバーJr.も「最強」と認めており、勢いから行けばフィンレー有利と言っていいだろう。この勢いを「後藤革命」が止められたら、後藤の時代はしばらく続きそうなだけに、どちらも落とせない試合だ。

 新日本6大タイトルマッチを含む全8試合がラインナップされた今大会。サプライズが起こることも多い"春の両国"だが、今の新日本にとってベストなラインナップが揃ったと言ってもいい。試合内容も大いに期待したい。

文⚫︎どら増田

【記事】棚橋弘至と最後の一戦を控える真壁刀義「新日本プロレスの原点、すげえもんだろって、それを知らしめてやるよ」

【記事】大病克服のELPがTV王者奪取! 敗れたコブは新日本離脱を示唆「別の場所に行く時が来たのかもな」
 
NEXT
PAGE
【動画】俺がニュージャパンカップの覇者だ」フィンレーが高らかに王座奪取を宣言