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フィギュア

坂本花織は銀メダル、史上5人目の世界選手権4連覇ならず…千葉百音3位、樋口新葉6位で26年ミラノ五輪出場「3枠」獲得

THE DIGEST編集部

2025.03.29

坂本は世界選手権4連覇を逃した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

坂本は世界選手権4連覇を逃した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 現地3月28日(日本時間29日)、フィギュアスケートの世界選手権(米国・ボストン)は女子フリーが行なわれ、ショート5位発進の坂本花織がフリー146.95点、合計217.98点で2位となり、66年ぶり史上5人目の4連覇を逃した。千葉百音が3位(215.24点)、樋口新葉は6位(204.58点)に入り、この結果により日本は上位2人の順位合計が「13」以内となり、2026年ミラノ・コルティナ五輪の出場枠は最大3枠を獲得した。
【画像】華やかな演技で高得点!全日本フィギュア4連覇を達成した坂本花織を厳選ショットで特集!

 日本勢のトップバッターを切った坂本は冒頭のダブルアクセルを華麗に降りると3回転ルッツ、3つのコンビネーションジャンプを次々と着氷。得点源のカギとなる3回転フリップ+3回転トウループを降りきると、体力がきつくなる演技後半のステップも軽やかに踏んだ。米ミュージカルの名作『シカゴ』の曲調に乗って観客の手拍子が後押しするなか、ほぼノーミスでフィニッシュすると会場は大歓声が上がった。

 世界女王はその場で飛び跳ねるように喜びを大爆発。カオリ・スマイルが弾け、ガッツポーズも飛び出た。フリートップに躍り出た坂本は、この時点で暫定トップに浮上した。

 坂本の直後に滑った樋口も続いた。前半のジャンプ3つをミスなく降りると、後半はコンビネーションジャンプをリカバリーして、ミスを最小限にとどめた。演技後は安堵したような表情をみせ、キスアンドクライでは緊張感から解き放たれ、涙が頬を伝った。

 日本勢3人目の千葉は安定感ある演技を披露。2つ目の3回転サルコウは着地がつまり出来栄え点を落としたが、それ以外のジャンプはしっかりと着氷。持ち味である伸びやかなスケーティングで2度目の大舞台を滑り切った19歳が堂々の銅メダルを獲得した。

 優勝したのは米国のアリサ・リウ。22年の北京五輪後に引退を発表したが24年に競技への復帰を表明し、昨年11月に東京で行なわれたNHK杯では4位と復調の兆しをみせた。今大会はショート首位に立つと、フリーでもミスのない演技を完遂。最後までトップを守り切って初優勝を決めると歓喜の涙を流し、直後には銀メダルの坂本と抱擁して健闘を分かち合った。
 
◇フィギュア世界選手権2025 女子シングル結果(カッコ内はフリー得点)
優勝 アリサ・リウ(アメリカ) 222.97点(148.39点)
2位 坂本花織 217.98点(146.95点)
3位 千葉百音 215.24点(141.80点)
4位 イザボー・レビト(アメリカ) 209.84点(136.51点)
5位 アンバー・グレン(アメリカ) 205.65点(138.00点)
6位 樋口新葉 204.58点(132.48点)

構成●THE DIGEST編集部

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