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卓球

「今大会最大の衝撃」張本智和の16強敗退に卓球王国・中国メディアからも驚きの声 「凡庸なプレー」と厳しい指摘も【WTTチェンナイ】

THE DIGEST編集部

2025.03.31

WTTチェンナイでまさかの3回戦敗退を喫した張本。中国メディアも驚きの敗戦だったようだ。(C) Getty Images

WTTチェンナイでまさかの3回戦敗退を喫した張本。中国メディアも驚きの敗戦だったようだ。(C) Getty Images

 卓球の国際大会「WTTスターコンテンダーチェンナイ」(インド)の男子シングルス3回戦が現地時間3月29日に行なわれ、日本の張本智和(世界ランク3位)がクロアチアのプツァル(同42位)と対戦し、ゲームカウント1-3敗れた。

【動画】WTTが公開したプツァルの勝利の瞬間
 張本は1ゲーム目が9-11、2ゲーム目を8-11と連続で落とすも、僅差での攻防が演じられた3ゲーム目は15-13と接戦を制した。だが続く4ゲーム目では開始からプツァルの4連続ポイントで、張本は追いかける苦しい展開を強いられる。長身の相手が繰り出すフォア、バックの強打が要所でコーナーに決まり、張本は点差を縮めることが出来ず、最後は4-11と大差で敗れた。

 前日には日本の吉村真晴(同43位)をフルゲームの激闘の末破り勝ち上がっていた張本だったが、この日は勢いに乗ることが出来ず、16強で大会を終えている。
 
 日本男子のエースである張本の敗退という結果は、卓球王国である中国のポータルサイト『捜狐』でも大きく取り上げられている。今大会、中国勢の出場が無かったと伝える同メディアは、「中国代表不在が他の国・地域の選手たちにとっては絶好のチャンスとなり、優勝を狙う野心的な張本智和にとっては、ほぼ優勝確実かと思われた」と綴っており、この日の敗戦を「今大会最大の番狂わせ」と強調。

 さらに、「張本智和が16強で敗退したことは今大会最大の衝撃と言える。林詩棟や王楚欽といった強豪が不在の中、世界ランキング3位の日本の天才プレーヤーは、それに見合ったプレーを見せるべきだった」との見解を示している。

 また同メディアは、張本が世界ランクではトップクラスながらも、大会ごとに波が大きいと評しており、「中国代表との対戦では名勝負を演じる一方で、他国・地域の選手との試合では凡庸なプレーに終わることが多い」などと指摘。

 加えて、「張本智和は『中国代表を倒す』という執着に囚われすぎるあまり、他の選手への備えを疎かにしてしまっている」などと分析しながら、「この偏った姿勢が彼の弱点をさらけ出し、敗戦の要因となっている。彼は同じような失敗を繰り返してきた。中国選手との対戦への固執が、彼の成長を最も妨げる足かせとなっている」として、持論を並べた。

 中国メディアの主張は、張本を世界の第一線として認めるからこそ発せられるエールとも捉えられる。日本卓球界の若き大黒柱は、海外からも成長への期待が向けられていると言えるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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