専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
卓球

「日本女子卓球の実力が急速に向上している」早田ひなの3連覇と張本美和の才能に中国メディアは称賛と警戒感

THE DIGEST編集部

2025.01.29

全日本選手権の決勝で激突した早田と張本。(C) Getty Images

全日本選手権の決勝で激突した早田と張本。(C) Getty Images

 1月26日に東京体育館で全日本卓球選手権大会シングルスの準決勝、決勝が行なわれた。早田ひなと張本美和の対戦となった女子決勝は、早田が4-0(11‐3、11‐6、13‐11、11‐6)で勝利し、大会3連覇を達成。自身4度目の優勝を飾っている。

【画像】日本女子卓球の絶対エース! 可憐にして豪快な早田ひなの厳選ショットをお届け!
 左手にはテーピングも巻かれ、昨年のパリ五輪で負った怪我が完治しないまま臨んだ今大会だったが、王者としての貫禄を見せつけた。前年と同じく、張本と争ったファイナルは2年連続でストレート勝ちを収めるなど初タイトルを狙う16歳を圧倒。1ゲーム目では9連続ポイントを奪うなど、序盤から連覇への執念を感じさせる戦いを演じている。

 ポイントごとに気迫溢れる雄叫びを上げる一方で、正確なレシーブで粘り、張本のミスを誘う展開もみられた。終始、主導権を握りながら冷静さも失うことなく、最後まで自身のパフォーマンスを貫き、頂点を掴んだ。

 この早田の戦いぶりは、中国のポータルサイト『捜狐』でも大きく取り上げられている。1月28日、同メディアでは早田と張本の試合レポートとなるトピックを掲載。その中では、「互いに実力伯仲で、接戦が予想されたが早田ひなが圧倒的なパフォーマンスを発揮し、4-0で張本美和を一蹴した。日本女子卓球界のエースとしての地位を守り抜いた」として、ゲーム内容を評している。

 さらに、試合展開の説明でも、それぞれの表情や動きにフォーカスし、「第4ゲームでは張本美和は明らかに気持ちが落ち込み、士気を欠いた一方で、早田ひなはさらに勢いを増した。相手に一切の反撃の隙を与えず、11-6でゲームを決めた」などと振り返っている。

 圧勝劇を繰り広げた早田に対して同メディアは、「全日本選手権の頂点に再び立ち、日本女子卓球界のエースとしての地位を確固たるものにした」と称賛。また、悔しい結果に終わった張本にも、「敗れはしたものの、張本美和も非凡な才能を示した。準決勝では伊藤美誠を4-0で下し、その攻撃的なプレースタイルで高いポテンシャルを発揮した」として、大会全体での結果を称えている。

 その上で同メディアは、両者の対戦の印象を踏まえ、「日本女子卓球の実力が急速に向上しており、中国代表チームも警戒を強める必要があるだろう」と総括している。

 すでに多くの選手の目標となっている早田だが、今後もまだしばらくは国内の若手や他の有力選手にとって高い壁となっていくはずだ。

構成●THE DIGEST編集部
【画像】3大会連続の五輪メダル!「強さ」と「美しさ」を兼ね備えた石川佳純の歴代厳選フォトを一挙公開!

【画像】日本陸上界が誇る “最強美人ハードラー”田中佑美の華麗なる厳選フォトを一挙お届け!

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号