新日本プロレスは春恒例のビッグマッチ『SAKURA GENESIS 2025』4.5東京・両国国技館大会を開催した。第４試合では、H.O.TとWAR DOGSによるバレットクラブ内のお家騒動に決着をつけるべく、NEVER無差別級６人タッグ選手権試合、チャンピオンチームのH.O.T、成田蓮＆高橋裕二郎＆SHOに、WAR DOGSのゲイブ・キッド＆ドリラー・モロニー＆石森太二が挑戦した。

【画像】新日本の歴史を作ってきたレジェンドレスラーたちが集結 　試合はWAR DOGSが奇襲を仕掛けて、両チームともにリング内外を使ったラフファイトを繰り広げる中、凶器攻撃をやりたい放題のH.O.Tに対して、WAR DOGSはこの日は試合がなかったクラーク・コナーズが捕まっていたモロニーを救出。続いて第1試合で上村優也に完敗したSANADAがギターを片手に入ってくると、味方であるはずのモロニーの脳天をギターで殴打し、H.O.Tと電撃合体。ここ数年のSANADAはロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン、Just 4 Guys、WAR DOGSとユニットを渡り歩いており、闇落ちの迷走が止まらない状況が続いている。

　特にロスインゴを裏切り、J4Gからも金丸義信を引き抜いたH.O.TのボスであるEVILに対しては憎悪を抱いていたはず…なのだが、この試合のあとにバックステージでEVILは「OK、SANADA。オイ、WAR DOGSよ、ざまあみろ、コノヤロー！　話はできてんだよ、ハッハッハーッ！わかったか。よく覚えておけ」と高笑い。ロスインゴ時代はIWGPタッグ戦線を盛り上げていたEVILとSANADAだが、お互いに闇落ちをした上での再合体は注目を集めることになりそうだ。

　この日はセミファイナルで辻陽太が持つIWGP GLOBAL ヘビー級王座に挑戦したEVIL、後藤洋央紀が持つIWGP世界ヘビー級王座に挑戦したWAR DOGSのリーダー、デビッド・フィンレーがともに敗れており、バレットクラブ全体を見てもお家騒動から勢いが失速している感は否めない。本隊がバレットクラブの暴挙を止めるために勢力図を拡大しているだけに、WAR DOGSは長期欠場中のジェイク・リーの復帰を待って巻き返していきたいところだろう。

◆新日本プロレス◆
『SAKURA GENESIS 2025』
2025年4月5日
東京・両国国技館
観衆　6540人
▼NEVER無差別級6人タッグ選手権試合（60分1本勝負）
＜王者組＞成田蓮＆高橋裕二郎＆○SHO（7分30秒　片エビ固め）ゲイブ・キッド＆ドリラー・モロニー●＆石森太二＜挑戦者組＞
※第30代王者組が初防衛に成功。

文⚫︎どら増田
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