格闘技・プロレス

新日本GLOBAL王者の辻陽太、上村優也戦を前に「このベルトは新しい時代を築くために使っていこうと思っている」

どら増田

2025.04.09

対戦が決まった上村優也(左)と辻陽太(右)。写真:新日本プロレスリング

 新日本プロレスは春恒例のビッグマッチ『SAKURA GENESIS 2025』4.5東京・両国国技館大会を開催した。

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 セミファイナルでは、IWGP GLOBAL ヘビー級王者の辻陽太に、H.O.TのリーダーEVILが挑戦。このカードが決まった際、辻は「Everythingな EVILで来い!」とロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン時代のスタイルを要求した。最初は「介入はしない」と改心したかに思われたEVILだが、本番まで待てなかったのか、シリーズ中に奇襲を仕掛け、これまでと同じスタイルで行くことをアピールした。

 EVILはディック東郷と金丸義信を巧みに使って、いつものように暴挙に出たが、辻は入場から双子の兄(スタントマン)を使って誘導作戦に成功すると、ロス・インゴから鷹木信悟が助っ人に入って来て、セコンドを蹴散らしアシスト。最後は東郷のパウダー攻撃と、金丸のウイスキー噴射を誤爆させた辻が、ジーンブラスターを見事に決めて3カウント。王座防衛に成功している。

 試合後、辻はマイクを持つと、「この、新日本プロレスの新しい時代に、俺は希望の光を差した! なあ、オマエはどうなんだ? 新日本プロレスの太陽になって、このリングを照らせるのか? オイ、上村!(上村がエプロンに立つと)リングに入ってこい! 次の挑戦者は、オマエだ!」と、同期の上村を次期挑戦者に指名。上村は「俺の気持ちは、そのベルトどうこうじゃない! あの日のモヤモヤを払拭するためにも、いまの辻と闘いたい! この俺! "HEAT STORM"が! プロレス界、そして、ここにいるみんなを明るく照らす!」と叫ぶ。すると辻は、「オイ、上村、覚悟はいいか」と問いかけ、両者は額を付き合わせた。
 
 バックステージで上村は「リング上で言ったことが全てです。昨年の8月に辻戦でケガをして、あの日のモヤモヤ、あの日の気持ちを晴らすためにも、俺は今の辻と闘わなければいけないと思ってます。これからの新日本プロレス、そしてプロレス界、明るく照らすのはこの俺、HEAT STORMだ!」と長期欠場の原因となってしまった昨年8月の辻戦のリベンジをしたいという。

 辻も「上村! 俺も同じだ。あの日のモヤモヤ、晴らす時が来たようじゃねえか。何度も言うように、このベルトはGLOBAL、世界に向けたベルトかもしれない。そのためには上村優也、お前しかいないんだ。いつになるかわかんねえけど、このリングに希望という光を差して、太陽という明るい光でリングを照らすんだ。ただ、この状況で俺がこのベルトを持っている限りは、この新日本プロレスの新しい時代をさらに大きなものにするために、新しい時代を築くために使っていこうと思っている」と、GLOBAL王座を新世代である同世代と切磋琢磨するためのアイテムとして使っていきたいようだ。

 2人の他にも海野翔太、成田蓮、大岩陵平、KONOSUKE TAKESHITA、ゲイブ・キッド、カラム・ニューマン、ボルチン・オレッグなどなどこの世代は人材が豊富なだけに、今後の防衛ロードに期待したい。

◆新日本プロレス◆
『SAKURA GENESIS 2025』
2025年4月5日
東京・両国国技館
観衆 6540人
▼IWGP GLOBAL ヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○辻陽太(21分24秒 片エビ固め)EVIL●<挑戦者>
※ジーンブラスター
※第4代王者組が3度目の防衛に成功。

文⚫︎どら増田

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