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格闘技・プロレス

井上尚弥のキャリアベスト5を英専門メディアが独自選定。注目の1位は「あらゆるパンチを繰り出し最も冷酷だった」

THE DIGEST編集部

2025.04.11

世界Sバンタム級統一王者の井上。英メディアが独自に名勝負を挙げた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

世界Sバンタム級統一王者の井上。英メディアが独自に名勝負を挙げた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥が4月10日、32歳の誕生日を迎えた。日本が世界に誇るモンスターの記念日に合わせ、英ボクシング専門メディア『Boxingnews』は井上を総力特集。独自の名勝負ベスト5を公開した。
【動画】フルトンを鮮やかなワンツーからKO!井上尚弥の豪快勝利をプレイバック(3分30秒~)

 同メディアは、無敗の日本人ボクサーがこれまで積み上げてきた29戦29勝(26KO)の中で過去最高だと思えるものを厳選。「2012年にプロ転向したナオヤ・イノウエは、ボクシング界のビッグスターとしての地位を確立した。リストは5つ以上に及ぶだろうが、ここでは日本の破壊者であるモンスターの代表的といえる猛烈なフィニッシュに絞った」と説明した。

 栄えある第1位に選出したのは、2023年7月に東京・有明アリーナで行なわれたWBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトル戦。井上がスーパーバンタム級に階級転向した初戦で対戦した当時WBC・WBO世界同級王者だったスティーブン・フルトン(米国)との統一戦である。

 世紀の一戦は井上が8回TKOで勝利を収めた。左ボディからの右ストレートをクールボーイ(フルトンの愛称)の顔面にヒットさせると、怒涛のラッシュで井上が最初のダウンを奪う。一度は立ち上がったフルトンだったが、コーナーに追い詰められて井上の猛打を浴びると、耐え切れずに再びマットに沈んだ。
 
 フルトン戦を1位に選定した理由は「フルトンを一方的にイノウエが下した。ボクシングの動き、派手さ、あらゆるパンチを繰り出したイノウエは、最も冷酷だった」と評価。フルトンを強烈なラッシュでKO葬した日本人ボクサーの強さが忘れられなかったようだ。

 2位以下の試合は下記の通り。井上の次戦は5月4日(日本時間5日)に米ラスベガスでWBA1位のラモン・カルデナス(米国)と防衛戦を行なう。

◇『Boxingnews』選定 井上尚弥のベスト5勝利◇
1位:23年7月 WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトル戦(東京・有明アリーナ) vsスティーブン・フルトン(米国)
2位:22年6月 WBA・WBC・IBF世界バンタム級王座統一戦。(埼玉・さいたまスーパーアリーナ) vsノニト・ドネア(フィリピン)
3位:14年12月 WBO世界スーパーフライ級タイトル戦(東京・東京体育館) vsオマール・ナルバエス(アルゼンチン)
4位:19年5月 IBF世界バンタム級タイトル戦(英国・グラスゴー) vsエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)
5位:18年5月 WBA世界バンタム級タイトル戦(東京・大田区総合体育館) vsジェイミー・マクドネル(英国) 

構成●THE DIGEST編集部

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