現地４月13日、米男子ゴルフツアーの今季メジャー初戦「マスターズ・トーナメント」（オーガスタ・ナショナルGC＝7555ヤード・パー72）は最終日が行なわれ、ローリー・マキロイ（北アイルランド）が初優勝。通算11アンダーで並んだジャスティン・ローズ（英国）との熾烈なプレーオフを制し、悲願のキャリアグランドスラム（GS）を達成した。
【動画】おえつで背中を震わせ、涙が止まらない…生涯GSを達成した瞬間のマキロイ

　悲願成就へ首位発進したマキロイ。しかし、１番でいきなりダブルボギーとつまづいてしまう。その後は挽回して９、10番で連続バーディーを奪うが11番でボギー、13番でダブルボギーを叩き窮地に陥った。17番で単独首位に立ったが、18番で痛恨のボギー。ローズと並び、決着はプレーオフでの一騎打ちとなった。

　2011年のマスターズでは大逆転負けを喫したことがあり、14年前の悪夢が頭をよぎる。またしても頂点に届かないのか...だが、今年こそGS制覇に執念を燃やす不屈の35歳は再び息を吹き返す。

　マキロイは18番パー４で会心の一打をフェアウェイに捉えると、２打目をピン奥１メートル弱にピタリ。ローズがバーディーを逃すと、続くマキロイはウィニングパットをしっかりと沈める。静かにガッツポーズをすると、グリーンに頭を付けて背中を震わせ大粒の涙を流した。
  　喉から手が出るほど欲しかったタイトル。これで４大メジャー大会をすべて揃え、史上６人目となる生涯GSを飾ったマキロイの偉業は25年前、同じく快挙を達成した元世界ランキング１位タイガー・ウッズ（米国）が早速反応を示している。

　ウッズは自身のXに「仲間へようこそ。オーガスタでのグランドスラム達成は特別なこと。あなたは歴史の一部となった」と称賛。ウッズ自身もメジャー全制覇をマスターズで達成したことがあり、マキロイの涙には特別な感情を抱いたようだ。「このラウンドでのローリーの決意、そしてこれまでの道のりすべてが実を結んだ。とても誇りに思うよ」と熱いメッセージで祝福した。

　なお、21年大会覇者の松山英樹は７バーディー、１ボギーの「66」と猛チャージをみせ、通算２アンダーで21位に入った。

構成●THE DIGEST編集部

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