阿部史典と野村卓矢のタッグチーム・アストロノーツは、自分たちのプロレスを「金の取れるケンカ」と呼ぶ。基本スタイルは殴る蹴る。相手の頭を思い切りグーで殴って、自分の拳が痛くなったりもする。頭突きをすれば額が割れて血が出る。
【画像】新日本の歴史を作ってきたレジェンドレスラーたちが集結
相手が先輩だろうとスーパーヘビー級だろうとケンカ腰で向かっていく。といってただのバイオレンスでもない。確かな技術があり笑いの要素も。観客との距離が近い“インディー”らしさも彼らのプライドだ。そうした諸々を含めての「金が取れる」芸。自分たちは観客が美味しく酒を飲むための「おつまみ」だとも言う。
大日本プロレスのタッグ王座など数々のタイトルを手にしてきたアストロノーツ(現在はDDTのタッグ王者だ)。ふたりは一昨年から『格闘探偵団』というイベントをスタートさせた。そのルーツは90年代に熱狂的なファンを生んだ団体「格闘探偵団バトラーツ」である。阿部と野村はバトラーツを率いた石川雄規の指導を受け、『格闘探偵団』には石川自身も出場。3カウントフォールのないルールは必然的に激しい打撃戦となりやすい。“バチバチ”と呼ばれるファイトスタイルの復興に、新宿FACEでの過去2回の大会は超満員となった。
そして今回、新木場1stRING大会(4月8日)もチケットは完売。自分たちでマッチメイクしながら、野村が思わず「華がない」と苦笑してしまうメンバーがゴツゴツとした攻防を展開していく。とりわけ“大巨人”石川修司に真っ向勝負を挑んだ永尾颯樹、対戦相手の竹田誠志も絶賛した佐藤孝亮は大きく株を上げたと言っていい。
メインでは、アストロノーツが佐藤光留&原学組と対戦。阿部も野村も佐藤主宰の『ハードヒット』で経験を積んでおり、いわば恩人を自分たちの城に迎え入れた形だ。原はバトラーツからビッグマウス・ラウドと、アストロノーツがお手本とするファイトスタイルの団体で闘ってきた。
試合は28分47秒の大熱戦。殴り合い、蹴り合いから場外戦、かと思えばグラウンドとあらゆる局面で“ケンカ”が展開されていく。意地の張り合いであり肉体の削り合いでもある。
【画像】新日本の歴史を作ってきたレジェンドレスラーたちが集結
相手が先輩だろうとスーパーヘビー級だろうとケンカ腰で向かっていく。といってただのバイオレンスでもない。確かな技術があり笑いの要素も。観客との距離が近い“インディー”らしさも彼らのプライドだ。そうした諸々を含めての「金が取れる」芸。自分たちは観客が美味しく酒を飲むための「おつまみ」だとも言う。
大日本プロレスのタッグ王座など数々のタイトルを手にしてきたアストロノーツ(現在はDDTのタッグ王者だ)。ふたりは一昨年から『格闘探偵団』というイベントをスタートさせた。そのルーツは90年代に熱狂的なファンを生んだ団体「格闘探偵団バトラーツ」である。阿部と野村はバトラーツを率いた石川雄規の指導を受け、『格闘探偵団』には石川自身も出場。3カウントフォールのないルールは必然的に激しい打撃戦となりやすい。“バチバチ”と呼ばれるファイトスタイルの復興に、新宿FACEでの過去2回の大会は超満員となった。
そして今回、新木場1stRING大会(4月8日)もチケットは完売。自分たちでマッチメイクしながら、野村が思わず「華がない」と苦笑してしまうメンバーがゴツゴツとした攻防を展開していく。とりわけ“大巨人”石川修司に真っ向勝負を挑んだ永尾颯樹、対戦相手の竹田誠志も絶賛した佐藤孝亮は大きく株を上げたと言っていい。
メインでは、アストロノーツが佐藤光留&原学組と対戦。阿部も野村も佐藤主宰の『ハードヒット』で経験を積んでおり、いわば恩人を自分たちの城に迎え入れた形だ。原はバトラーツからビッグマウス・ラウドと、アストロノーツがお手本とするファイトスタイルの団体で闘ってきた。
試合は28分47秒の大熱戦。殴り合い、蹴り合いから場外戦、かと思えばグラウンドとあらゆる局面で“ケンカ”が展開されていく。意地の張り合いであり肉体の削り合いでもある。