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佐藤駿が169.62点の4位、鍵山優真は168.93点の5位で日本は暫定2位。首位・米国と15ポイント差で19日に決着へ【世界フィギュア国別対抗戦】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2025.04.18

FSに臨んだ鍵山(左)と佐藤(右)。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

FSに臨んだ鍵山(左)と佐藤(右)。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 フィギュアスケート最強国を決める「世界国別対抗戦」が4月18日、東京体育館で行なわれた。4大会ぶり3度目の優勝を狙う日本は男子フリーに世界選手権銅メダルの鍵山優真、同6位の佐藤駿が出場。佐藤がフリー4位(169.62点)、鍵山は同5位(168.93点)となり計17ポイントを獲得して80ポイントまで伸ばした。日本は大会2日目を終えて暫定2位につけ、明日19日ですべてが決着する。

 ペアショート、アイスダンスフリーダンスを終えて日本は63ポイントの暫定2位。トップで逃げるアメリカと9ポイント差で猛追した。

 まず日本勢の先陣を切ったのは21歳の佐藤だ。前日のショートは38度4分の発熱があったことを明かし、満身創痍のコンディションだったがノーミスで終える気合をみせた。

 この日のフリーは高難度の4回転ルッツを組み込み見事に着氷。2つ目は4回転を含むコンビネーションを成功したが、単独のトウループは着地が少し乱れた。最後のルッツは着地をこらえる形になったが、演技を完遂。すべての力を出し尽くしたかのようにガクッと膝を氷上についた佐藤に会場からは大きな労いの拍手が鳴り止まなかった。

 盟友の演技に触発され、引き締まった表情でスタートを切った鍵山は最初に予定していた4回転フリップで転倒。続く4回転サルコウも片手をつくように転び、コンビネーションの予定だった4回転は単独のトウループになってしまった。それでも必死に気持ちを前に向き、曲が盛り上がる終盤は力強いステップで目いっぱいプログラムの世界観を表現すると会場の手拍子が後押しした。

 フリートップに立ったのは世界選手権2連覇のイリア・マリニン(米国)だった。大技の4回転アクセルは封印したが、最初の4回転フリップを着氷するとトリプルアクセル、4回転ルッツを降りて勢いをつける。サルコウが2回転になったり、3つのコンビネーションジャンプが回転不足になるなど精彩を欠いたが、高難度ジャンプを組み込んだ異次元構成を最後まで完走。世界王者が強さを見せつけた。
 
◇世界フィギュア国別対抗戦 暫定順位(大会2日目終了時点)
1位 アメリカ(95ポイント)
2位 日本(80ポイント)
3位 フランス(66ポイント)
4位 イタリア(62ポイント)
5位 カナダ(54ポイント)
6位 ジョージア(48ポイント)

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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