4月19日、フィギュアスケートの最強国決定戦「世界国別対抗戦」が東京体育館で行なわれ、日本は3大会ぶりの銀メダルを獲得した。記者会見では日本の主将を務めた坂本花織が、悲願のオリンピック団体金メダルに向け手応えを口にしている。
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会見に出席した坂本は激動の3日間について、「みんなが充実した顔で終われたのが私自身うれしい。(キャプテンとして)自分も本当に大変だったけど、他の選手も世界選手権が終わって1か月調整が難しい時期に、ここまで本当によく力を振り絞ってくれたなという気持ち。感謝でいっぱい」とチームメイトを労った。
2026年ミラノ・コルティナ五輪前、最後の団体戦となった今大会はまさに前哨戦。国の総合力が問われた。開幕前には国別に出場経験のある選手と、初出場組の人数が半々だったため、坂本がチーム名を「完熟フレッシュの“完フレジャパン”」と命名したほどチーム力は未知数。1人ひとりのスキルだけではない、見えない部分での団結力が重要だった。
結果として4大会ぶりの金メダルに一歩届かなかったが、坂本は「全員にとっていい経験」とプラスに捉える。仲間からは親しみを込められ「団長」と呼ばれるほど氷上での存在感だけでなく、応援席の飾りつけから声援まで多岐にわたりチームをけん引した主将はオリンピックの団体戦に向けて次のように力説した。
「オリンピックの団体を経験して、今回初めての選手(鍵山優真)もいましたし、団体戦自体初めての選手(千葉百音、吉田唄菜、森田真沙也)もいた。それぞれ団体戦という意味合いの捉え方が、やっぱり違うのかなと感じた」
「オリンピックの団体戦を経験している人は国別を経験して、こういう楽しみもあるんだというのを経験してもらえたと思うし、団体戦初めて出た人も、みんなの力で支えられたり、自分も支えになっているのを少しでも感じてもらえたらいいなと思って今回過ごしてやってきた。このメンツがオリンピックの団体戦に出れたら最高ですけど、どうなるかは分からないけど、全員にとって(国別対抗戦は)いい経験だったと思う」
報道陣から「あえてMVPを1人選ぶとしたら?」という質問には「8人もいるので...1人に絞るのはちょっと厳しい」と苦笑いを浮かべながら、「本当にどのシーンを切り取っても、どの選手も応援を頑張ったり、もちろん演技も頑張ったり、飾り付けも頑張ったり。お客さんの目に見えていないところの裏でも、すごいみんな力を合わせてやってきたので。だから決められないです」と語り、チーム全員をMVPに挙げた。
昨夏のパリ五輪では、22年北京五輪の団体戦で繰り上がった銀メダルの授与式が行なわれた。「メダルを見たときに『もう一回、この色よりいい色のメダルを取りたいよね』と、みんなで話をした」というコメントを残した坂本。主将の重責を全うした今回の国別対抗戦は夢舞台へ向けて、貴重な財産になったかもしれない。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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