レッドブルの角田裕毅はF１第７戦エミリアロマーニャ・グランプリで10位入賞。予選で大クラッシュを喫し、ピットスタートからのリカバリーという週末に対しては、様々な見方がなされている。

【動画】縁石が本当に難しいイモラ… 角田裕毅が予選Q１でコースアウト→マシン大破 　チームの顧問であるヘルムート・マルコ博士は、「ユウキのレースは良かったが、予選でのクラッシュは評価できない」とコメント。またオーストリアの放送局「ORF」でのインタビュー中、後ろにいた角田に対しては直接、「ユウキ、おめでとう！　次はクラッシュなしで頼むよ！」と声をかけたという。

　一方、オランダ人F１ジャーナリストのロナルド・ヴォーディング氏は、「ツノダのクラッシュは、レッドブルにとって非常に痛い一撃だった。予算上限の観点からも、だ。これは非常に大きな損失であり、今年の車、今後の開発、来年の車のためのリソースをどう割り振るかを考えなければならない。こうしたクラッシュが多発すれば、開発アップデートにかける予算を削らざるをえない。そして次戦のモナコは、クラッシュバリアが非常に近いサーキットだ」と、チームへの悪影響を指摘している。

　これらを伝えた英国のF１専門サイト『F1 OVERSTEER』も、「レッドブルは2026年から自社製パワーユニットを投入予定であり、その準備には莫大なリソースが必要だ。そこに角田のクラッシュによる数十万～数百万ポンド規模の損失が加われば、社内の他部門からの予算削減を余儀なくされる。その結果、フェルスタッペンの2026年のタイトル獲得に向けた戦いにも悪影響が出るかもしれない。角田には、モナコで同様のミスは許されない」と綴った。