強いチームはよい選手を集めているから強いのではない。よい選手が有機的に繋がっているから強いのだ。
そう思わせる日本のラグビーチームのひとつに、東芝ブレイブルーパス東京がある。前年度の国内リーグワン1部で14季ぶりの日本一に輝き、昨年12月より進行中の現シーズンも6枠あるプレーオフの進出権を一番乗りで獲得した。その後に残ったレギュラーシーズンでも、デッドヒートを繰り広げた末に1位通過を決めた。
このノックアウトステージへは24日、東京・秩父宮ラグビー場での準決勝から参戦する。
【画像】世界の名プレーヤー30選 隊列は豪華だ。まず攻守の要となるナンバーエイトはリーチ マイケル主将で、日本代表87キャップを保持。この国の顔だ。
さらに司令塔のスタンドオフはニュージーランド代表56キャップのリッチー・モウンガで、同時加入したニュージーランド33キャップのシャノン・フリゼルがフランカーへ入って好突進を重ねる。
長身選手のひしめくロックには23歳にして日本代表21キャップのワーナー・ディアンズがおり、先頭中央のフッカーは日本代表10キャップの原田衛が担う。
日本代表17キャップのウイングで今季のレギュラーシーズンでトライ王となったジョネ・ナイカブラは、怪我でプレーオフ出場は絶望となった。トッド・ブラックアダーヘッドコーチは「メディアにもファンにももう少し早めにお伝えすべきだった」と誠実に明かすも、悲観する様子はない。自分たちがタレントだけに頼る集団でないからだろう。
今年度のチーム総得点はリーグ最多の741。その背後には仕組みがある。ひとつの局面で攻める人数で相手の守りを上回ったり、大きな選手が小さなタックラーの前に立ったり。確立されたプラットフォームに倣う形で、主役級がフットワーク、人に捕まりながらの繋ぎを繰り出すわけだ。
攻めを仕切るのは森田佳寿コーチングコーディネーター。モウンガが来るよりも前から戦術を設計し、週ごとのゲームプランを落とし込む。組織的かつ破壊的なアタックをこのように説く。
「ラインブレイクできたとか、数的優位が生まれたとか、人がいないところにアタックできたとか…。事象として起きていることはそれぞれ似ていますけど、それがなぜ起こっているかは(様々)。その時の相手の(対策の)ために新しいものを用意して、エクスキューション(遂行)できるようトレーニングしてきたものもあれば、長い時間をかけて(作り上げて)即座に使えるようになったものもミックスされている」
一部のトッププレーヤーのおかげで勝っているわけではないという自負については、「(好選手が所属する以上)僕らはそれを証明することはできない」としながら「そうであったらと思っている」。戦術理解度と日々のマイナーチェンジについて、こう言及する。
「紙の上で『この人の横にこの人。この人の後ろでこの人が走って…』とただ選手を配置するだけでは、本当のオプションにはならない。そんななか、相手がどうにかして守ろうとするのに対して自分たちの求めるアライメント(繋がり)で走れる確率が上がってきています。皆の学習、練習、取り組み、レビューの繰り返しで段々よくなっているわけですけど、それが『強くなってきましたね』と言ってもらえるひとつの要因かと」
そう思わせる日本のラグビーチームのひとつに、東芝ブレイブルーパス東京がある。前年度の国内リーグワン1部で14季ぶりの日本一に輝き、昨年12月より進行中の現シーズンも6枠あるプレーオフの進出権を一番乗りで獲得した。その後に残ったレギュラーシーズンでも、デッドヒートを繰り広げた末に1位通過を決めた。
このノックアウトステージへは24日、東京・秩父宮ラグビー場での準決勝から参戦する。
【画像】世界の名プレーヤー30選 隊列は豪華だ。まず攻守の要となるナンバーエイトはリーチ マイケル主将で、日本代表87キャップを保持。この国の顔だ。
さらに司令塔のスタンドオフはニュージーランド代表56キャップのリッチー・モウンガで、同時加入したニュージーランド33キャップのシャノン・フリゼルがフランカーへ入って好突進を重ねる。
長身選手のひしめくロックには23歳にして日本代表21キャップのワーナー・ディアンズがおり、先頭中央のフッカーは日本代表10キャップの原田衛が担う。
日本代表17キャップのウイングで今季のレギュラーシーズンでトライ王となったジョネ・ナイカブラは、怪我でプレーオフ出場は絶望となった。トッド・ブラックアダーヘッドコーチは「メディアにもファンにももう少し早めにお伝えすべきだった」と誠実に明かすも、悲観する様子はない。自分たちがタレントだけに頼る集団でないからだろう。
今年度のチーム総得点はリーグ最多の741。その背後には仕組みがある。ひとつの局面で攻める人数で相手の守りを上回ったり、大きな選手が小さなタックラーの前に立ったり。確立されたプラットフォームに倣う形で、主役級がフットワーク、人に捕まりながらの繋ぎを繰り出すわけだ。
攻めを仕切るのは森田佳寿コーチングコーディネーター。モウンガが来るよりも前から戦術を設計し、週ごとのゲームプランを落とし込む。組織的かつ破壊的なアタックをこのように説く。
「ラインブレイクできたとか、数的優位が生まれたとか、人がいないところにアタックできたとか…。事象として起きていることはそれぞれ似ていますけど、それがなぜ起こっているかは(様々)。その時の相手の(対策の)ために新しいものを用意して、エクスキューション(遂行)できるようトレーニングしてきたものもあれば、長い時間をかけて(作り上げて)即座に使えるようになったものもミックスされている」
一部のトッププレーヤーのおかげで勝っているわけではないという自負については、「(好選手が所属する以上)僕らはそれを証明することはできない」としながら「そうであったらと思っている」。戦術理解度と日々のマイナーチェンジについて、こう言及する。
「紙の上で『この人の横にこの人。この人の後ろでこの人が走って…』とただ選手を配置するだけでは、本当のオプションにはならない。そんななか、相手がどうにかして守ろうとするのに対して自分たちの求めるアライメント(繋がり)で走れる確率が上がってきています。皆の学習、練習、取り組み、レビューの繰り返しで段々よくなっているわけですけど、それが『強くなってきましたね』と言ってもらえるひとつの要因かと」