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前人未到の“1分9秒台”叩き出したノリスが圧巻ポール!地元ルクレールが2番手。角田は12番手と苦しい結果に【F1モナコGP/予選】

THE DIGEST編集部

2025.05.25

ポールポジションを獲得したノリス。(C) Getty Images

 F1マクラーレンのランド・ノリスは現地5月24日に行なわれた第8戦モナコGPの予選でコースレコードを更新する圧巻の走りでポールポジションを獲得した。

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 モナコGPの舞台モンテカルロ市街地コースは幅が狭く、決勝レースでのオーバーテイクが非常に困難。そのため、スターティンググリッドを決める予選でのタイムが非常に重要なグランプリと言われている。

 前半に悪い意味で目立ってしまったのがメルセデス勢だ。予選Q1ではラストアタック中だったキミ・アントネッリ(メルセデス)がヌーベル・シケインでウォールにマシンを接触させてリタイア。このクラッシュでイエローフラッグが出されたため、ランス・ストロール(アストンマーティン)はタイム更新ができずQ1敗退になるなどの影響も見られた。

 そしてQ2でメルセデスのもう一台、ジョージ・ラッセルが今度はマシントラブルでコース上に停止。メルセデス勢は14、15番手グリッドが確定する厳しい予選となった。

 そして大注目のQ3。残り3分弱でオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が1分10秒140でトップに立つと、直後にチームメイトのノリスが1分10秒125で首位を奪う。

 その後、昨季のモナコウィナー、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分10秒063の驚速タイムでマクラーレン勢を上回り、2年連続のポールポジション獲得に大きく近づいた。

 しかし同じタイヤセットで2度目のアタックをかけたノリスがセクター2までルクレールと同タイムで通過。そしてセクター3で0.109秒上回り、開幕戦オーストラリアGP以来今季2度目、モナコGPでは自身初となるポールポジションを獲得した。

 1分9秒954と前人未到の1分10秒切りを果たしたノリス。2019年のルイス・ハミルトン(当時メルセデス)の1分10秒166のコースレコードを更新する快挙も成し遂げた。

 また、ホンダ製のPU「ホンダRBPT」を搭載する2チームを見てみると、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、ノリスに0.715秒差をつけられたものの5番グリッドを獲得。レーシングブルズもアイザック・ハジャーが6番手、リアム・ローソンが9番手と大健闘を見せた一方で、角田裕毅(レッドブル)が12番手でQ2敗退と厳しい結果となった。

構成●THE DIGEST編集部

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