F1第９戦スペイン・グランプリ（GP）で６位だったルイス・ハミルトン（フェラーリ）。不甲斐ないパフォーマンスに終わった彼は、自分を責めて目を潤ませていたと英大衆紙『THE Sun』が報じている。
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　レース後のインタビューで、ハミルトンは明らかに話をしたくないという雰囲気で、質問に対して手短な答えに終始していた。すると、英スポーツ専門放送局『Sky Sports』の女性リポーター、レイチェル・ブルックスさんがハミルトンに「あなたがこんな気分になっているのを見るのは嫌だ」とコメント。それを聞いた40歳はすぐさま切り返し、「何を言えばいいんだ？ 今日は本当に酷い１日だった、何も言うことはない」と言い放った。

　思うような結果を残せず、フラストレーションが溜まっているハミルトンは、「説明しても無駄だし、あなたのせいでもない。何と言っていいのか分からない」と困惑。さらに、チームに解決策はあるかと問われると、「おそらく僕の問題だ」と自己非難し、今にも泣きだしそうな表情を浮かべていたという。
  　そんなハミルトンの発言を受け、メルセデス時代のチームメイトで2016年のF1世界王者であるニコ・ロズベルグは「彼が苦戦する姿を見るのはつらい」と嘆く。「日曜日は彼にとって最悪な１日だった。彼はただ遅かった。予選で調子を落とすことはあっても、決勝では素晴らしいパフォーマンスを見せる彼にとって、レースが驚くほど酷かった」と分析した。

　ハミルトンが自身にもチームにも明確な答えが見つからない状況について、ロズベルグは「答えが出ない時は、ドライバーとしては本当につらい。特にチームメイト（シャルル・ルクレール）が表彰台に向かって走っているのを見るとなおさらだ。彼がこれまで過ごしてきたシーズン全体を考えると、非常に暗い状況だ」と心情を慮った。

　フェラーリに移籍してから依然として表彰台に立てずにいるハミルトン。果たして、もがき続ける７度のF1王者は解決策を見つけ出し、かつての輝きを取り戻せるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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