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柔道界の“陽キャ王者”ウルフ・アロンが現役引退「後悔はない」 今後は “金メダル級”のタレント路線か?

THE DIGEST編集部

2025.06.10

パリ五輪前から引退を考えていたというウルフ。(C)Getty Images

 6月10日、柔道男子100キロ級のウルフ・アロンが、都内で現役引退会見を開き「全日本実業柔道団体対抗大会を最後に柔道の現役生活に終止符を打ち、引退することを報告させて頂きます」と挨拶した。

【画像】東京五輪で金メダルに輝いたウルフ

 2017年世界選手権を制覇すると、2019年には無差別級で争われる全日本選手権でも優勝。2021年東京五輪では同級で井上康生氏以来となる21年ぶりの金メダルを日本にもたらした。

 昨年2月グランドスラムパリで優勝した頃に"引退"が頭をよぎったウルフ。「東京オリンピック以降になかなか勝てなかった時期を経て『もう一度オリンピックに出たい』という気持ちでムチを打ってきました」と吐露したうえで、こう続けた。

「これを4年後のロスまでもう一度というのが自分自身では想像できず、7月のパリオリンピックまでもうひと踏ん張りするには、これが最後のオリンピックという覚悟で臨まないと頑張れないと思った」
 
 そして「パリの舞台に立ってみて、望んだ結果は得られずに悔しい気持ちはありましたが、精一杯やれるだけの準備はしてきたので後悔はなく、オリンピックはこれが最後という気持ちも変わらなかったので、帰国後に引退を公言させてもらいました」と当時の心境を明かした。

 今月8日に行なわれた『全日本実業柔道団体対抗大会』では、パーク24の一員として男子1部2位に貢献し、柔道人生を締めくくった29歳は、「小学校に入学する頃に講道館で柔道を始めて、23年間柔道をやってきて、一昨日の団体戦で負けてしまい悔しさがまだ残っているので1つ1つの詳細を振り返ることは難しいとは思いますが、これまで指導していただいた柔道関係者の方々、この場を用意して頂いたパーク24株式会社、そして応援して頂いた全ての方々に感謝を申し上げます」と頭を下げた。

 持ち前の明るい性格とトーク力で、東京五輪後にはバラエティ番組でも"金メダル級"の活躍を見せたウルフ。今後の活動については会見で明言を避けたものの、テレビやメディアの世界で新たな"勝負"を見せてくれる日も、そう遠くはなさそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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