最終種目で前代未聞の大混乱が起きた。
7月6日、東京世界陸上の代表選考会を兼ねた日本選手権は女子100メートルハードル決勝が行なわれ、上位3人がゴール前で競り合う大接戦になった。ビジョンに表示される順位が入れ替わり、国立競技場は一時騒然となった。決勝に進出した8人全員がトラックに仲良く座り込んで結果を待つ微笑ましいシーンもあったなか、パリ五輪代表の田中佑美が悲願の初優勝(12秒86)を飾った。
【画像】自己ベストで決勝進出→悲願の初V!女子ハードル界の女神・田中佑美を特集!!
歴史に残る熾烈な争いだった。好スタートを切った田中がスピードに乗ってハードルを飛び越えゴール前へ。7レーンの中島が終盤に猛烈な追い上げをみせて田中の競り合いに。さらに日本記録保持者の福部真子も必死に飛び込んだ。
肉眼では判断しづらい接戦に国立競技場は大興奮。ゴールの場面では田中と中島が競り合った形でフィニッシュし、決着に大きな注目が集まった。
当初は田中が1位と表示された。だがしばらくすると、中島が1位に変更となり、観衆のどよめきが起きた。中島は驚いた表情で口元を抑え、田中はガクっと座り込んだ。
しかし、だ。6位だったはずの寺田が3位、2位と表示され現場は混乱。明るい性格の寺田を中心に出場した選手全員が輪になってトラックに座り込んで談笑。決着の行方を仲良く見守った。
しばらくすると、正式結果で田中が12秒852で1位、中島が12秒855で2位に確定。両者の差は僅か0秒003だった。順位が決まると、田中は中島と抱き合い健闘を称えた。
大会の大トリを飾った女子100メートルハードル決勝は観客や報道陣を含めて混乱する異様な事態となったが、レース後に8人全員が手をつないで観客の声援に応えるスポーツマンシップに労いの拍手がしばらく鳴り止まなかった。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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7月6日、東京世界陸上の代表選考会を兼ねた日本選手権は女子100メートルハードル決勝が行なわれ、上位3人がゴール前で競り合う大接戦になった。ビジョンに表示される順位が入れ替わり、国立競技場は一時騒然となった。決勝に進出した8人全員がトラックに仲良く座り込んで結果を待つ微笑ましいシーンもあったなか、パリ五輪代表の田中佑美が悲願の初優勝(12秒86)を飾った。
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歴史に残る熾烈な争いだった。好スタートを切った田中がスピードに乗ってハードルを飛び越えゴール前へ。7レーンの中島が終盤に猛烈な追い上げをみせて田中の競り合いに。さらに日本記録保持者の福部真子も必死に飛び込んだ。
肉眼では判断しづらい接戦に国立競技場は大興奮。ゴールの場面では田中と中島が競り合った形でフィニッシュし、決着に大きな注目が集まった。
当初は田中が1位と表示された。だがしばらくすると、中島が1位に変更となり、観衆のどよめきが起きた。中島は驚いた表情で口元を抑え、田中はガクっと座り込んだ。
しかし、だ。6位だったはずの寺田が3位、2位と表示され現場は混乱。明るい性格の寺田を中心に出場した選手全員が輪になってトラックに座り込んで談笑。決着の行方を仲良く見守った。
しばらくすると、正式結果で田中が12秒852で1位、中島が12秒855で2位に確定。両者の差は僅か0秒003だった。順位が決まると、田中は中島と抱き合い健闘を称えた。
大会の大トリを飾った女子100メートルハードル決勝は観客や報道陣を含めて混乱する異様な事態となったが、レース後に8人全員が手をつないで観客の声援に応えるスポーツマンシップに労いの拍手がしばらく鳴り止まなかった。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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