バレーボールの国際大会「ネーションズリーグ」女子の予選ラウンド第３週・第２戦が７月10日、千葉ポートアリーナで行なわれ、日本代表（世界ランク５位）が韓国代表（同34位）にセットカウント３-０（25-21、27-25、25-22）のストレート勝ちを収めた。

　日本代表が今大会８勝２敗と好調な一方、韓国代表は現在１勝９敗で出場18チーム中最下位。今年からコアチーム制度（特定のチームが自動的にリーグ残留する制度）が廃止となったため韓国もリーグ降格の可能性があり、母国メディアは危機感を露わにしている。

【画像】最年少18歳でスタメンに抜擢！11得点と躍動した秋本美空を特集！ 　韓国メディア『スポーツ朝鮮』は「『日韓戦で完全敗北』 韓国女子バレーは最下位→VNL陥落が現実に？」と題した記事を配信。「（世界ランク）５位の日本の壁は高かった」と敗戦を振り返りつつ、「私たちは今、残留できるかを心配しなければならない」と警鐘を鳴らした。

　同メディアはさらに残りの２試合、ブルガリア（世界ランク20位）、フランス（同18位）との対戦について「どちらも韓国より上位ランクなので、簡単な相手ではない」としながら、少なくとも２試合のうち１試合に勝つ必要があると説明。現在大会17位のタイ（世界ランク20位）、同16位のセルビア（世界ランク12位）と勝利数で並んでいるものの、ポイント数で劣っている（韓国４、タイ５、セルビア８）ため、韓国は最下位脱出のために勝利が必要だと示唆した。

　さらに韓国メディア『My Daily』はポイント差の不利を考慮すると、「あと１勝するだけでは残留を保証するには十分ではない」と指摘。タイとセルビアは今後格上との対戦が多く控えているため、韓国としては残りの２戦にいずれも勝利すれば残留が濃厚だと見通した。

　元々の世界ランクでは他の出場国と大きな差があり、いずれも格上との対戦となるのが決まっていた韓国。「残留を目標にこの大会に臨んだ」（韓国メディア『Xports News』）というかつての日本のライバルはこのままネーションズリーグの舞台から姿を消してしまうのか。

構成●THE DIGEST編集部

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