かつての同僚とコート上で旧交を温めた。

　７月18日、バレーボールの最強国決定戦「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2025 千葉大会」の男子は予選ラウンド第３週の第３戦が行なわれ、世界ランク６位の日本は同４位のブラジルに０対３で敗れた。試合後、代理キャプテンを務めた高橋藍とブラジル選手が久々の再会を喜んだ。

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　強豪ブラジルとの一戦は石川祐希がリザーブに回ったため、高橋がキャプテンを務めた。日本はブラジルの破壊力ある攻撃と高いブロックを崩せず、ストレート負けを喫した。

　完敗した試合後、コート上ではスポーツマンシップ溢れるシーンがあった。愛称"カショパ"で知られるブラジル代表のセッター、フェルナンド・クレリングと高橋が肩を抱き合い、大会オフィシャルカメラに向かって記念撮影。２人は親指を立ててニコっと笑いツーショットに収まった。

　取材ゾーンで高橋はイタリアリーグ時代の同僚について「あらためて、あいつは好きですね」と笑いながら、「彼は世界でトップのセッターです」と絶賛。クレリングの人柄について、声を弾ませながらこう振り返った。

「自分もイタリアでやってきて、世界のプレーヤーの中でも好きな選手のひとりですね。ファイナルで戦う機会もあると思うし、すごく楽しみ。彼のプレースタイルや力強さはマネしたい。彼とできた１年というのはいい経験だったと思う。気合や根性というか、気持ちの強さはめちゃくちゃ好きです。彼のトスワークで自分も活きていたし、プレーは本当にうまいなと思う」
  　クレリングは2022年に世界最高峰リーグ・セリエA（イタリア）のモンツァへ加入。23-24シーズンは高橋と一緒にプレーし、同リーグのプレーオフで準優勝を経験している。来季は大塚達宣が所属するミラノに移籍が決まっている。

　ブラジルに敗れた日本は通算成績を７勝４敗。20日は決勝ラウンド進出をかけて、アメリカ（世界ランク５位）と対戦する。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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