バレーボール

19得点の石川真佑だけじゃない!? 23年女王トルコがお手上げだった日本の多彩な攻撃「起点がどこから来るのか分からなかった」【ネーションズリーグ】

THE DIGEST編集部

2025.07.25

トルコを破りVNL4強入りに喜ぶ日本。(C)Volleyball World

 現地7月24日、バレーボールの最強国決定戦「ネーションズリーグ」は女子の決勝ラウンド(ポーランド・ウッチ)が行なわれ、前回銀メダルの日本は準々決勝で2023年女王トルコをフルセットで破り、4強入りを決めた。死闘を制した日本の執念に敵側から脱帽する声が漏れている。

 2大会連続メダルに王手をかけた。第1セットを先取した日本だったが、トルコの高いブロックとパワーに苦戦。第2、第4セットを落としてしまい、勝負は最終セットに持ち込まれた。

 負けたら終わりの一発勝負。日本は2点を先制されたが、すぐさま1点差に迫ると和田由紀子のスパイク、島村春世が相手エースをブロックする気迫をみせ4連続得点。逆転に成功する。

 完全に流れを掴んだ日本は石川真佑がバックアタック、相手守備の間に落とす強弱をつけた攻撃でついにマッチポイントを握る。最後は石川がサイドラインギリギリを突くサービスエースで決着。トルコは一歩も動けず、打った石川本人もビックリするほど鮮やかな幕切れで準決勝に駒を進めた。
 
 大会公式サイト『Volleyballworld』はハイライト記事の中で「エキサイティングな5セットの戦い」と紹介し、決勝ラウンドで一番白熱したカードだと評した。

 配信された記事内ではチーム最多19得点を挙げたキャプテンの石川を「日本の得点力の要」と絶賛。同じアウトサイドヒッターの和田、佐藤淑乃についても「力強いプレーを見せ、それぞれ15得点を挙げて日本の勝利に貢献した」と称えた。

 一方、最後の最後で力尽きたトルコのセッター、カンシー・オズベイは「日本は非常に優れた強いチーム。彼女たちは今日も素晴らしいプレーでした」と称え、敗北に肩を落とした。敗因として日本の粘り強さと多彩なオフェンスを振り返り、「日本の攻撃を完全に読み切れず、起点がどこから来るのか分からなかった」と、ひとりの選手に偏らない日本の攻撃に脱帽。最後まで対応できず、お手上げ状態だったことを明かした。

 データ上でも、その差ははっきり表れている。ブロック数では6対13とトルコが大きくリードしたが、スパイク数では日本が61対57で上回る。さらにサービスエースはトルコが2本に対し、日本は5本をマーク。サーブ面で効率的に得点を稼いだ。

 2021年大会は4位、昨年は銀メダルを獲得している日本。メダルに王手をかけた準決勝の相手は日本ラウンドで完敗(●0-3)した強豪ブラジルに決まった。

構成●THE DIGEST編集部

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