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ラグビー

【ラグビー】正代表はどこまで肉薄できるのか? 若きJAPAN XVが豪州セカンドチームに大敗… 彼我の差はどこに?

向風見也

2025.10.22

 今度のマッチメイクは、開催の意義自体が問われかねない一方、今後の戦いを危ぶむ材料にはならなそうだった。

 そんな曖昧なピリオドを受け、本当に残念がる若手がいたのは救いだ。
 
 24歳の廣瀬雄也は、この日アウトサイドセンターとして先発。自身は圧力下でのパス、キック、鋭いタックルにカバー防御とあちこちに爪痕を残しながら、組織の一員として振り返った。

「局所的には自分がチャンスを作ったシーンはたくさんあったかもしれないですけど、全体を通してハードワークしないと、ああいうハイレベルな相手とは戦えない」

 正代表でのデビューを果たした今年8~9月のパシフィック・ネーションズカップでは、9月20日の決勝で主戦級のディラン・ライリーに変わってスターターを担った。相手の身体能力に瞬殺されるような失点で27―33と惜敗していた。その経験を踏まえて言う。

「(オーストラリアA代表戦では)自分たちのミスから一気にスコアされるシーンがいくつもあった。ファイナル(似た展開のフィジー代表戦)を経験した自分がチームへ落とし込めてなかったことが反省点です」

 これから主力定着を目指すチャレンジャーとして、若いグループのリーダー格として、大敗をかみしめる。

「(課題は)全部です。何から手をつけたらいいか…。ちょっと、ばらばらだった。ラグビーはもっとも人数の多い団体スポーツなので、一人ひとりがコネクトしないと」

 このほど大阪へは23選手のみが訪れていた。故障者対応のためのバックアップメンバーは、連れてこなかった。

 25日のオーストラリア代表戦をにらむ面々は、キャンプ地の宮崎などで過ごしている。事情を知らずにジャパンの今後を不安がるファンへ、それが杞憂だったと証明できるだろうか。

取材・文●向風見也(ラグビーライター)

【動画】JAPAN XV 対 豪州A代表戦ハイライト
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