ネガティブな評価が続くなか、同サイトのようにポジティブな評価も見られた。他にも、英国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』は「5.5」と及第点以下の採点だったものの、寸評は比較的前向きなものとなっている。

「スプリント予選で初めてチームメイトを上回る結果を残したため、角田にとってはより励みになる週末となった。予選ではペースが落ちてしまい、トップ15圏外に終わったが、決勝では堅実な走りを見せ、終盤のアイザック・ハジャー（レーシングブルズ）のパンクによって10位でフィニッシュした」

　スポーツ専門サイト『sportskeeda』は「6.5」と高めの評価。「ユウキはこの週末の２つのレースでポイントを獲得し、さらにスプリント予選ではフェルスタッペンを上回った。日本人ドライバーはできる限りのことをしたが、報道が正しければ、今季でチームを去るようだ。しかしカタールGPは、レッドブルの車で何ができるのかを改めて示す良い機会となった」と好材料にも言及している。
  　そして、ランキング形式で各ドライバーを評価する英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、角田を実際の順位を下回る「14位」に置いた。「角田の週末は、土曜午前のスプリントの後に終わっていてほしかった。なぜなら、その時点ではまさにレッドブルが望んでいたドライバーのように見えていたからだ。フェルスタッペンが苦戦するなか、彼より速く、激しい戦いのなかでチームリーダーを支えられていた」と、スプリントでの働きぶりを称賛した。

　一方で、やはり予選以降のセッションについては以下のように厳しい指摘を並べている。

「しかし、その後に待っていたのは、あまりにも見慣れた崩れ方だった。予選はQ1で敗退、翌日のレースでは、本来ならはるか前にいるべき車で後方に沈んで苛立たしい展開に終始。少なくとも１ポイントを獲得したが、金曜日に見せたあの『芽』でさえ、救うにはあまりにも遅すぎて、あまりにも小さすぎるものに見えた。決して最悪の週末ではなかったが、それでも十分ではなかった」

　なお、レッドブルはカタールGP後の12月２日、来季のドライバー・ラインアップを発表。角田はレギュラーシートを失い、同チームのテスト兼リザーブドライバーに就任する。

構成●THE DIGEST編集部

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