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F1タイトル争いはノリス断然有利でオッズ「1.30倍」 マシンとコース相性は“フェルスタッペンに軍配”か「RB21より突出してると言い難い」

THE DIGEST編集部

2025.12.03

『Gazzetta dello Sport』紙は、雌雄が決するトワイライト・レースを展望するうえで、戦いの舞台「ヤス・マリーナ・サーキット」の特性にマクラーレン「MCL39」とレッドブル「RB21」のどちらが合っているかに注目。より高いパフォーマンスを発揮できるのは後者だと見ている。

 同メディアは、このサーキットを「コース全体は明確に異なる2つの部分に分けられる。高速のセクター2は、シケインによって分断された2本のストレートが特徴で、セクター1は実際には短いホームストレートと高速のミックスコーナーによって特徴づけられている。そしてセクター3は、最初の2つとは対照的な区間であり、直角コーナーで構成され、事実上サーキット全体で最もテクニカルでドライビングの技術が問われる部分となっている」と説明し、以下のように続けた。

「こうした前提から、ヤス・マリーナは『ストップ&ゴー』型のサーキットとみなされ、コーナーでのダイナミックバランスよりもトラクションが優先されると言える。つまり、セクター2の長いストレートでは効率性(空力性能)が重要であり、セクター3ではトラクションが勝負を左右する」
 
 そして同メディアは、RB21優位の根拠として「オースティン(アメリカGP)との共通点が見られる。あのコースも二面性を持ち、最終コーナー群と最初の下りのコーナーではトラクションが重要で、長いバックストレートでは効率性が第一とされた」と綴った。

 また、4度の世界王者については、「RB21は決して欠点のないマシンではなく、シーズンを通じてセットアップの許容範囲が極めて狭いと示されてきたが、そのなかでは決定的な『コンフォートゾーン』を見つけ出し、能力を最大限に引き出している」と称えている。

 対するマクラーレンについては、「車両ダイナミクスにおいて最も優れたマシンであり、長い高速コーナーや高速方向転換区間で圧倒的な強さを発揮する。最も力を示せるのはセクター1の終盤で、セクター3においてもコーナー出口のトラクションで強みを発揮する可能性はある。しかし、アブダビで予定される中程度のダウンフォース・セットを考えると、その点でRB21より突出しているとは言い難い」と、やや厳しい見解を示した。

 そうした状況で、両チームがどれだけ速さを引き出すセッティングを見つけられるかという点も大きなキーポイントのひとつだと同メディアは指摘。車のポテンシャル、セッティングの見極め、戦略、ドライビングと、まさにチームとドライバーの総合力で勝者が決まるという、非常に興味深い最終戦となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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