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格闘技・プロレス

「死ぬまでプロレスラー」新日本“野人”中西学が現役生活に幕。“第三世代の絆”は永遠に!

どら増田

2020.02.23

棚橋を担ぎ上げ、会場を沸かせた中西。写真:どら増田

棚橋を担ぎ上げ、会場を沸かせた中西。写真:どら増田

 引退セレモニーでは、第三世代の仲間からメッセージが送られる。続いてバルセロナ五輪アマレス日本代表だった中西の新日本入団に尽力した坂口征二氏。専修大学アマレス部の先輩である馳浩氏と長州力氏。デビュー戦のタッグパートナーである藤波辰爾が登場。

 馳氏が「中西だけなんですよね。サポーターをしてないのは」と黒いショートタイツとリングシューズだけで、肘や膝にサポーターをしないで現役生活を全うした中西を称賛していたのが印象的だった。これは以前、小島も「あのキャリアで何もしてないのは凄いこと」と中西の凄さとして語っている。
 
「1度プロレスラーしたからには、死ぬまでプロレスラーやと思っています」

 セレモニーの挨拶で中西は“生涯プロレスラー”宣言をすると、引退の10カウントで見送られ、最後は「1、2、3、ホー!」と野人の雄叫びをして締めた。

 止まない中西コールの中、第三世代の仲間が待つインタビュースペースに現れた中西。4人は涙も交えながら改めて結束を誓い合うと、最後に天山が「頑張ってよ!俺ら4人、いつまでもガッチリ。気持ちは一緒!仲間!」と言うと中西は「はい!」と応えて報道陣の拍手の中、控室へ。27年の現役生活に幕を閉じた。

 2011年に試合中のアクシデントで中心性脊髄損傷の大怪我をして長期欠場を乗り越えてきた中西なら、第二の人生も優しく豪快なハートで成功するだろう。実家の家業を継ぎながら、プロレスにも関わっていくようだが、まずは長州氏も話していたように、体をケアしてもらいたい。

 第三世代の絆は永遠であることを証明した4連戦のラストだった。

◆新日本プロレス◆『中西学引退記念大会』
2020年2月22日
東京・後楽園ホール 観衆1,720人(札止め)

▼中西学引退試合(60分1本勝負)
●中西学&天山広吉&小島聡&永田裕志(18分3秒 片エビ固め)オカダ・カズチカ&○棚橋弘至&飯伏幸太&後藤洋央紀
※ハイフライフロー

取材・文 / どら増田
 

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