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格闘技・プロレス

棚橋弘至、“意識と時代を変えた”26年の現役生活に幕「僕が新日本プロレスで夢見た超満員が見れました」

THE DIGEST編集部

2026.01.05

 現役最後の対戦相手は、2012年のレインメーカーショックをはじめ、数々のドラマを生んできた現AEWのオカダ・カズチカ。お互いが自身の持ち味を出し切った試合は33分3秒に及んだ。スリングブレイドやドラゴンスープレックスホールド、ハイフライフロー。そしてもう一人のライバル、中邑真輔を意識したたぎりからのボマイェ。棚橋が積み重ねてきた技と歴史の一つひとつを、ファンは噛み締めるように見つめた。

 終盤、オカダはコーナーからのダイビングエルボーを放ち、レインメーカーポーズを決める。前日会見で語っていた「超満員の景色を棚橋さんに見せたかった」という言葉通り、観客に棚橋コール、GO!ACE!コールを促すと、超満員の東京ドームから割れんばかりの声援が響いた。最後はレインメーカーからの3カウント。勝者はオカダだった。

 試合後、棚橋はマイクを握った。

「僕が新日本プロレスで夢見た超満員が見れました。ありがとうございました。今日、僕は引退しましたが、これからも新日本プロレスの選手は全力で闘っていくので皆さん応援よろしくお願いいたします」

 ファン参加のウェーブの後、引退の10カウントゴング。ゴンドラに乗り、グラウンドを一周しながら、棚橋は最後までファンと向き合い続けた。
 
 バックステージでは、プロレスへの思いを語った。

「僕がプロレスファンになって、こんなに面白いものがあるんだ。生活するのが、人生が100倍楽しくなったんですよ。だからこれからもプロレスを知らない人に知っていただいて、(人生が)楽しくなったって。そういった人が1人でも増えるように。社長としても、できることが山ほどあるんで。全力で頑張っていきます」

 そして、自らの名言にも区切りをつけた。

「今言っとかないと一生言えないと思うので言います。あーーー疲れた…。2012年から14年間、『疲れた』って言ってなかったんで」

 棚橋弘至が変えてきたのは、プロレスの勝ち方ではない。プロレスの見せ方、残し方、そして愛し方だった。超満員の東京ドームで、その意識と時代を変えてきた棚橋の26年間のレスラーストーリーは一つの区切りを迎えたが、その姿勢はこれからも新日本プロレスの中で生き続けていく――。

取材・文・写真●野口航志

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