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ゴルフ

女子ゴルフを盛り上げる、渋野日向子らの「黄金世代」、古江彩佳らの「プラチナ世代」とは?

山西英希

2020.02.25

4試合のツアー出場だったにもかかわらず、賞金ランキング54位に入った古江(左)は、渋野(右)の好敵手になるだろう。(C)Getty Images

4試合のツアー出場だったにもかかわらず、賞金ランキング54位に入った古江(左)は、渋野(右)の好敵手になるだろう。(C)Getty Images

 また、ジュニア時代からトーナメントに出場する機会が多かったので、プロに転向してからも先輩プロの技術に驚くことは少なかった。勝や畑岡がアマチュア時代に優勝したことで、自分たちにもチャンスがあると思えるようになったことも大きい。

 そして、ナショナルチームがジュニアの育成方法を変えたこともかなり影響している。15年からヘッドコーチに就任したガレス・ジョーンズ氏が、ショートゲームの重要性を説き、練習ラウンドの行ない方からコースマネジメントなど、これまで誰も伝えていなかったことを徹底した。
 
 しかも、データを元に、個々の短所から長所まで割り出し、それに基づいた練習メニューを与えるなど、ジュニアのレベルが大きく上がった。畑岡や男子だが昨年の三井住友VISA太平洋マスターズで優勝した金谷拓実がその代表例だ。ナショナルチームのメンバーが他のジュニアにも練習内容を伝えることで、自然と全体的なレベルが上がっていった。
 
 その黄金世代と似たような経過を辿っているのが、00年度生まれの『プラチナ世代』だ。この世代もタレントぞろいだが、今回は今季のツアー出場権を持っている選手に限定して紹介したい。

 筆頭は、アマチュアで出場した昨年の富士通レディースで優勝した古江彩佳。その後、プロに転向し、4試合のツアー出場だったにもかかわらず、賞金ランキング54位に入った。圧巻だったのは、その年の優勝者と賞金ランキング30位までの選手しか出場できない最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップで2位タイに入ったことだ。

 ショットの正確性やプレーの内容は19歳とは思えないほどの安定感を誇る。優勝した権利で今季はフル出場できるだけに、賞金ランキングでも上位に入ってくるのは間違いない。
 
 その古江と同じ滝川二高出身なのが、安田祐香だ。アマチュア時代からトーナメントの上位に食い込み、その実力は折り紙つきである。昨年はオーガスタナショナル女子アマで3位タイに入っただけでなく、海外メジャーのエビアン選手権で37位タイ、AIG全英女子オープンで59位タイに入るなど、グローバルな活躍を見せた。ファイナルQTでも2位となり、今季の前半戦出場権を手にしている。
 
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