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格闘技・プロレス

ノア・潮崎豪が57分超えで初防衛。藤田和之との永遠に続くかと思われた睨み合いに「威圧感ハンパなかった」

どら増田

2020.03.30

 潮崎はパワーボム、サッカーボールキックの連打もカウント2で返すと、藤田のエルボーを逆水平で応酬し、張り手をラリアットでなぎ倒す。55分には、ラリアットからのリミットブレイクを決めるもカウントは2。藤田も驚異的な粘りを見せる。

 藤田がラリアットを放つが、これに耐えた潮崎が渾身の豪腕ラリアットを決めて、執念のカウント3。57分47秒にわたる死闘を制し初防衛に成功した。試合後、潮崎はカメラに向かって「ひと言だけ言わせてくれ!I AM NOAH!」と叫んでリングを後にした。

 この試合を見た丸藤正道は「潮崎じゃなかったら勝てなかったかもしれない」と潮崎を称賛した。
 
 バックステージでは「今まで味わったことのない緊張感ある試合。相手の威圧感。押されないように耐えるしかなかった。すごい体力も奪い取られたよね。お客さんがひとりもいない状況で、みんなが画面の向こうで見てくれてると思ったら負けられないでしょ。
独特の雰囲気、独特の強さ。防衛戦以上に得るものが多い試合だった。これがノアを背負う、ノアを守る試合。見に来てくれお客さんがいないとダメだね。みんながいるからノアだと。それを実感しましたよ。気づくことができてよかった。違和感だらけの試合でした。これはみんな感じたことだと思う。今はこの状況を打破してみんなの前で試合がしたい。みんなと一緒のノアだから。藤田和之が逃げずに真っ向から受けて、なお立ってきた最強の外敵の怖さを痛感した。よりデカイ存在になったと思います。威圧感ハンパなかった」と潮崎自身にとって防衛戦以上に得るものが多い一戦だったようだ。

 藤田和之という異分子がノアと交わったことで、ここまで熱を生み出すことができたのは、化学反応が起こったということ。ノアと藤田の今後の展開にも期待したい。

プロレスリング・ノア
『PRO WRESTLING NOAH 20th ANNIVERSARY NOAH the CHRONICLE vol.2』
2020年3月29日 東京・後楽園ホール 観衆0人(LIVEマッチ)
◆GHCヘビー級選手権試合(60分1本勝負)◆
○潮崎豪(57分47秒 対固め)藤田和之●
※豪腕ラリアット
※潮崎が初防衛に成功

文●どら増田
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