雨の中行われた3日目もスコアを伸ばし、単独首位で最終日へ臨む。すると、6番ホールで悲劇が待っていた。2打目をグリーン手前のバンカーに入れた後だ。なんとホームランしてしまい、グリーン奥のOBゾーンへ打ち込んでしまったのだ。結局、6オン2パットの8を叩き、優勝争いから脱落し、3位タイに終わる。「悔しいです。できればあのホールだけもう一度やり直したいです」と言うその目からは涙が止まらなかった。
それでも、吉本は挫けない。17年のプロテストでは一発合格を果たし、プロデビュー戦となった北海道meijiカップでは7位タイに入った。同年のステップツアー・日台交流うどん県レディースではプロ初優勝を飾っている。身長152センチと小柄だが、負けず嫌いな性格で、壁にぶち当たる度にハードなトレーニングを行い、パワーアップをしてきた。おかげで以前と比べると、飛距離も技術も大きく成長している。
昨年のスタッツを見ても、ドライビングディスタンスは80位(231・13ヤード)だが、フェアウエーキープ率は5位(76・2350パーセント)、パーオン率は30位(70・0935パーセント)となっている。2打目で長いクラブを持ちながらも、確実にグリーンをとらえている証拠だ。このオフもさらなるトレーニングを重ねてきただけに、今季は昨年以上にパワーアップした姿を見せてくれるだろう。そうなったとき、あと一歩で逃してきたツアー初優勝、そして日本タイトルに手が届くかもしれない。
取材・文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。
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それでも、吉本は挫けない。17年のプロテストでは一発合格を果たし、プロデビュー戦となった北海道meijiカップでは7位タイに入った。同年のステップツアー・日台交流うどん県レディースではプロ初優勝を飾っている。身長152センチと小柄だが、負けず嫌いな性格で、壁にぶち当たる度にハードなトレーニングを行い、パワーアップをしてきた。おかげで以前と比べると、飛距離も技術も大きく成長している。
昨年のスタッツを見ても、ドライビングディスタンスは80位(231・13ヤード)だが、フェアウエーキープ率は5位(76・2350パーセント)、パーオン率は30位(70・0935パーセント)となっている。2打目で長いクラブを持ちながらも、確実にグリーンをとらえている証拠だ。このオフもさらなるトレーニングを重ねてきただけに、今季は昨年以上にパワーアップした姿を見せてくれるだろう。そうなったとき、あと一歩で逃してきたツアー初優勝、そして日本タイトルに手が届くかもしれない。
取材・文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。
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