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“鉄棒専念“を宣言した内村航平は、東京五輪で金メダルを取れるのか?

矢内由美子

2020.08.16

 決勝で最大のライバルになると予想されるのは、「鉄棒の神」の異名を取るエプケ・ゾンダーランド(オランダ)だ。12年ロンドン五輪をはじめ、世界選手権で3度金メダルに輝いている34歳の大ベテランは、医師としても活躍するハイスペックアスリート。内村も大いに刺激を受けている。

 このほか、ワールドカップや世界選手権の種目別鉄棒で表彰台の常連となっているティン・セルビッチ(クロアチア)や、昨年の世界選手権で金メダルを獲った日系三世のアルトゥール・オヤカワ・マリアーノ(ブラジル)も強い。海外勢だけではなく、日本の団体メンバーとしての出場を目指す橋本大輝(順天堂大)や神本雄也(コナミスポーツ)も種目別鉄棒の表彰台を虎視眈々と狙っている。
 
 内村は、鉄棒に専念することにした理由を聞かれた時、両肩の痛みで6種目の練習ができなくなったことを挙げつつ、「今まで結果はついてくるものだと言ってきたけど、アスリートって負けず嫌い。どうしても世界で一番を取りたい」と語った。裏を返せば鉄棒なら金メダルを獲れるという自信があるのだ。

 内村の次の試合は、9月20日から22日まで群馬県高崎市で行われる全日本シニア選手権。来年の全日本個人総合選手権の出場資格にもつながるこの大会で、どのような演技を見せることができるか。今まで一度も試合に入れたことのないH難度の離れ技「ブレットシュナイダー」を演技に組み込むことも示唆しており、期待は高まる一方。内村の挑戦から目が離せない。

取材・文●矢内由美子

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