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ゴルフ

“黄金世代”田中瑞希が、今季ベスト「66」で初日を終え、「パー5すべてバーディを…」と好調の要因を明かす!

山西英希

2020.09.04

「4つあるパー5ですべてバーディを奪えたのがよかったですね」と笑顔を見せる田中だが、パー5が自身にとってのバロメーターだという。「距離が短ければ2オンを狙いますが、届かないと思ったときは割り切って、自分の得意な60~70ヤードを残して3打目勝負にします。調子がよければ、ピンの近くに止めることができますからね」。この日は10番パー5からのスタートになったが、210ヤードを5番ウッドで打ち、いきなり2オンに成功。2パットでバーディを奪うと、16番パー5では残り60ヤードから3打目を1・5メートルに、2番パー5では残り70ヤードから3打目を1・5メートルに、そして5番パー5では残り60ヤードから3打目を4メートルにつけ、全て1パットで沈めて見せた。この結果を見る限り、ショットが好調だったのは間違いないようだ。
 
 ちなみに、田中はこのオフにパー5での3打目を意識して80ヤード以下の距離を徹底的に練習したが、他の選手とは少し違った距離の打ち分け方をしている。通常は振り幅を何段階にも分けて細かい距離を打ち分けるが、田中の振り幅は4段階しかない。しかし、クラブを持つ長さを3段階に分けて握ることで、30~80ヤードの距離を打ち分けているのだ。まさにシンプル・イズ・ベストだが、その感覚が今大会でようやく戻ってきたようだ。

「今回は3日間大会なので、あと2日しかありません。天候もよくない予報なので、スコアを伸ばせるときに伸ばしておきたいですね」と田中。リベンジを果たす機会が早くも訪れそうだが、そのチャンスを逃すつもりは一切ない。

文●山西英希

著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。
 

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